ローズ・レッド 特別版(前編/後編) [DVD] の感想

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スティーブン・キングお得意の　
徐々に迫ってくる恐怖と
謎解きの中から顔をのぞかせる恐怖。
そして、恐怖に追い詰められた人の狂気。
それらを不快感なしに見せてくれます。
「成長する家」というのは何かのＴＶ番組で見たことがあります。
謎の増築の繰り返しで今では最初の何十倍の大きさになっているとか。
その話が下地にあっての作品なのでしょうか？
作品中屋敷内を練り歩くのですが、からくり屋敷として
とても興味深いものです。
物語としては、テレビシリーズとしてつくられているから長い長い。
それでも見入っちゃうので、それが難点。
短ければ短いなりにテンポよく
面白い作品になったのではないでしょうか？

　シアトルにある幽霊屋敷、そこに集う個性の強い超能力者達、その中でひときわ強い力をもつ自閉症の少女。当然のごとく、彼らは屋敷に閉じ込められ、一人また一人と犠牲者が……。
　シャイニングを始めとするキングのお得意パターンが遺憾なく発揮されワクワクします。アメリカでテレビの３回シリーズとして作られたため、なんといっても時間が長い（約４時間）のですが、飽きさせず最後まで引っ張ります。
　屋敷がリアルです、アメリカって、テレビドラマのためにこれだけお金のかかりそうなセットが作れるんですね。
　超能力者の少女がとても可愛い。また、ジュリアン・サンズがかっこいい役をやっています。元いじめられっ子のいじけた超能力者がいい味を出しています。キング自身も一瞬顔を出!しています。
　肝心の幽霊はでるかでるかと雰囲気を盛り上げているときが一番怖いですね。