症状・経過観察に役立つ 脳卒中の画像のみかた の感想

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類書、山のようにあります。数百ページ越えの長大な著作があります。確かに神経内科専門医、脳卒中専門医などとして専門を極めるのであれば、この本では不十分でしょう。しかし『非専門医』のとっかかりの書としては非常に良い出来です。

特に神経心理学的な兆候と機能局在について、レビューのような複雑な記述が必要で、症例や画像を提示されて、どこの部分がどうだと議論するなら不向きでしょうが、専門に振り分ける前の、プライマリケア医や関連領域専門医（総合内科専門医、老年病専門医、糖尿病専門医など）であれば、知っていて当然とは言い切れないが、知っておいて損が無いレベルの内容。

実地臨床に必要な最低限の知識や反射神経的な読影パターンがイラストを交えてわかりやすく書かれています。非専門の医師やある程度の経験者が知識を手っ取り早く整理するにはいい本と思いますが、神経内科や脳卒中の研修医は清書で勉強されることをお勧めします。