冥恋十王帳 -あの世の沙汰も恋次第- (ビーズログ文庫) の感想

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参照データ

タイトル冥恋十王帳 -あの世の沙汰も恋次第- (ビーズログ文庫)
発売日販売日未定
製作者月本 ナシオ
販売元KADOKAWA/エンターブレイン
JANコード9784047301795
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

舞台は室町っぽい? 和風世界。没落貴族の姫君・千夜(ちや)は顔も知らない婚約者を殺害した犯人の手がかりをさがすうち、うっかり(?)死者を裁く冥土の世界へ落っこちてしまいます。
まあ出てくる出てくる、鬼はもちろん死者を責める巨大猫に大蛇(暢気にしゃべります)、千夜をサポートする祖母の飼い猫の白い猫又・ひばち、黒猫頭の少年や黒髪が美しい狐面の骸骨少女(走るとガチャガチャ鳴る!)、地獄絵でおなじみ牛頭鬼・馬頭鬼と、この作者さんでは久しぶりのホラー人外サービス満点です。
一応人間の姿の冥土の裁判官・十王(のうち5人)もさまざまで、ヒーローにあたる秦広王こと熾淵は青銀の髪に藍色の瞳の敬語朴念仁。その他チャラい金髪美形の初江王、お色気お姉様な栄帝王、寝不足すぎヤク中テイストな伍官王(大丈夫なのかこのヒト)、デキる中年上司風な閻魔大王とイラストも眼福。イッちゃった目をした伍官王のそばに骸骨少女がつくねんと控えているイラストは笑えます。千夜の肩にちょこんと乗っている白猫又ひばちも絵づらが可愛い。天性の斜め上ボケの馬頭鬼が凛々しく描かれていて、「このヒトがあのボケを?」と落差に唖然としたり。
お話はネタバレ防止につき「冥土めぐり、楽しき紆余曲折の末、解決。しかし婚約者は!?(ネタバレ防止)」ですが、イラストでは何度も接近している千夜と熾淵なのに、なかなかフラグが立ちそうで立たない牛歩がもどかしいです。やっとラストで恋愛フラグが立った形で、シリーズ物の第一作? という感じ。「冥恋」というタイトルに期待するとこの1冊だけではちょっと物足りないですが、ホラーコメディ好きには世界とキャラ達の事と次第が楽しく、また千夜と熾淵の結んだ関係は今後強い絆になるものらしいので、できればもう少し先を読ませてラブ押しして頂きたいところ。糖度低めなところを鑑みると★★★★ですが、ホラーコメディ押し応援も込めて星ひとつ増やした★★★★★です。

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