外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書) の感想
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参照データ
タイトル | 外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書) |
発売日 | 2015-01-15 |
製作者 | 山口 周 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334038366 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA |
購入者の感想
とてもしっかりした、まじめな知的生産に関する本。人によって琴線に触れる箇所は違ってくると思うが、99の心得を素直な気持ちで熟読すれば社内外を問わず資料作成を生業とする人にとっては必ず複数役に立つ箇所があるはず。個人的には、最後の知的ストックストックを厚くするの章がとてもよかった。「読みたい本だけを読む」というのはまさにその通りで、人に薦められたり、「~のための100冊の啓蒙書」といったリストに沿って読書しても、自分のタイミングに合っていないと無駄になってしまい、むしろ「自分の好奇心を設定して本と本を数珠でつないでいくイメージでインプットする」と頭に残る、「好奇心は質問をたくさんもっていることであり、質問というのはわかっていないから生まれるのでなく、わかっているからこそ生まれるもの」、というのはその通り。また、古今東西にわたる名著、人物のコメントも随所に散りばめられており、この本を通じても知的好奇心が刺激された。
知的生産術に関して「99の心得」を記述した本です。
「第1章 知的生産の『戦略』」(No1~9)、「 第2章 インプット」(No10~24)、「第3章 プロセッシング」(No25~63)、「第4章 アウトプット」(No64~74)、「第5章 知的ストックを厚くする」 (No75~99)という構成です。
知識の収集をどうするか、得た知識をどう活かして新たな成果を生むか、そしてそれをどのようにアウトプットしていくかについて、バランスよく記述した本です。
本書の内容は、奇抜なことは書いてなく、むしろオーソドクスなのですが、とても深い内容であり、「確かにそのとおり」と頷ける事柄が満載です。昨今は、粗製濫造の雑駁な本があふれる中で、本書は、1テーマ1テーマきちんと吟味して書かれていることが感じ取れる本であり、貴重な本と思います。
昨今は「この1点だけやれば知的生産はOK」みたいな安直な本が多いですが、知的生産がそんなに薄っぺらなものであるはずはなく、本書のように幾つものメソッドが積み重なって良いパフォーマンスに結び付くものと思います。
本書は、いつも傍らに置いて何度も読み返すに値する良書と思います。お薦めできる本と思います。
「第1章 知的生産の『戦略』」(No1~9)、「 第2章 インプット」(No10~24)、「第3章 プロセッシング」(No25~63)、「第4章 アウトプット」(No64~74)、「第5章 知的ストックを厚くする」 (No75~99)という構成です。
知識の収集をどうするか、得た知識をどう活かして新たな成果を生むか、そしてそれをどのようにアウトプットしていくかについて、バランスよく記述した本です。
本書の内容は、奇抜なことは書いてなく、むしろオーソドクスなのですが、とても深い内容であり、「確かにそのとおり」と頷ける事柄が満載です。昨今は、粗製濫造の雑駁な本があふれる中で、本書は、1テーマ1テーマきちんと吟味して書かれていることが感じ取れる本であり、貴重な本と思います。
昨今は「この1点だけやれば知的生産はOK」みたいな安直な本が多いですが、知的生産がそんなに薄っぺらなものであるはずはなく、本書のように幾つものメソッドが積み重なって良いパフォーマンスに結び付くものと思います。
本書は、いつも傍らに置いて何度も読み返すに値する良書と思います。お薦めできる本と思います。
外資系コンサルなどという文言が付くとかえって俗っぽくなってしまうけれど、
これはかなり「使える内容」でした。
結論を言えば、ホワイトカラーのような知的成果を求める職業のヒトは、
「思考の技術」だけを鍛えてもダメで、「行動の技術」を鍛えなさいという内容。
まあ、仕事というのは行動の集積であるのですから、当然なのですが、
この『行動の技術の教科書』というのがなかなか希少なわけです。
その行動の技術を99のトピックスに分解して書かれているのが本書。
例を挙げると「指示は行動ではなく問いで出す」「情報量は運動量で決まる」「『とにかくなんとかする』という意識を持つ」
「『考える』と『悩む』を混同しない」「禁じ手に着目する」「ベクトルではなく到達点を伝える」などなど。
一読すると抽象的なのですが、何度か読みとすっと落ちるものがあります。
実用書として読むとやや人文科学的なのですが、それも一興でしょうか。
実例が少ないので、自分の今までの行動がどうだったかを振り返りながら読むといいかもしれません。
これはかなり「使える内容」でした。
結論を言えば、ホワイトカラーのような知的成果を求める職業のヒトは、
「思考の技術」だけを鍛えてもダメで、「行動の技術」を鍛えなさいという内容。
まあ、仕事というのは行動の集積であるのですから、当然なのですが、
この『行動の技術の教科書』というのがなかなか希少なわけです。
その行動の技術を99のトピックスに分解して書かれているのが本書。
例を挙げると「指示は行動ではなく問いで出す」「情報量は運動量で決まる」「『とにかくなんとかする』という意識を持つ」
「『考える』と『悩む』を混同しない」「禁じ手に着目する」「ベクトルではなく到達点を伝える」などなど。
一読すると抽象的なのですが、何度か読みとすっと落ちるものがあります。
実用書として読むとやや人文科学的なのですが、それも一興でしょうか。
実例が少ないので、自分の今までの行動がどうだったかを振り返りながら読むといいかもしれません。