作詞力 ウケル・イケテル・カシカケル の感想

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参照データ

タイトル作詞力 ウケル・イケテル・カシカケル
発売日販売日未定
製作者伊藤 涼
販売元リットーミュージック
JANコード9784845625376
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 音楽 » 音楽一般

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購入者の感想

エッセイという形式からなのか、とにかく筆者の自分大好きなんだな・・・と感じる記述が多い。
「俺、俺、俺はすごいんだ」という意識がちりばめられています。
俺様本といいますか。

作詞のテクニックというよりはコンペ要員の「心構えに触れてみた本」といった内容でしょうか。

要約するとこんな感じの内容です。

・俺はジャニーズで書いてたんだ
・ジャニーズの例のあの大ヒット曲を書いたのは俺だよ?
・俺はジャニーズの○○のデビューに携わった
・作詞コンペは通らないから頑張れ、俺は通るけどな!
・桜田ファミ子って架空人物でサクセスストーリー作ってみた。俺が認める奴が現れれば秋元Pも認めるぜ。
・コンペに通った連絡をもらったけど、連絡後に他の大御所に持ってかれちゃうこともあるぜ?ぬか喜びは禁物だ
・作詞家は現場の中では一番弱い立場だ。いじめられちゃうよ?
・歌詞ができない場合は小説からパクっとけ、でもそれはオマージュと呼ぶんだぜ!?
・海外の作家とコライトしてみようと思ったけど、俺に合うモチベーションの奴はいなかったぜ
・要するにコンペは通らないんだ、分かったな、でも頑張れよ

作詞のテクニックについて学びたい場合はお金と時間の無駄となりますので購入はお勧めできません。
小説から言葉を拾って詩として形成する(オマージュのくだり)というのはテクニックはテクニックですが、知りたかったこととはちょっと違う。

作詞コンペにこれから参加したいと考えていて、裏側はどんな感じなのか知ってみたいという方は良いかもしれません。
しかし、これはあくまで筆者の考えであり全てがこういう現場ではないということを頭に置いて読んだ方が良いと思います。

特に作詞家が制作の場ではなんの発言権もない弱い立場、と書かれている部分は不快でした。
そんなことはありません。実際の制作の場では作詞家、作曲家、編曲家それぞれがそれぞれを尊重しあっています。

 著者は「作詞をする側 (リリシスト)」であり「歌詞を採用する側 (ディレクター)」でもあり、その両面を、現場で身をもって経験している現役な方。「なんで作詞しないの?」つまり「作詞しようよ!」と、なんか簡単に作詞をはじめられる内容から入り、しかし、その先、つまりは「プロの作詞家」への道や現状が書かれており、他の所謂「ハウツー本」とは全く違うものです。むしろ、ハウツー本を散々読んできた方向けの内容にも感じましたが、作詞未経験者からプロへの内容なので、読者の対象は幅広いのではないかと感じました。さらに、作曲家と関係させながらの内容は、他のハウツー本では、まずない内容で、作詞作曲の両方をやられてる方は、新たな発見や視点または今後の進むべき方向性の指針のヒントになるのではないかと感じました。実際に、自分は作曲をする側の立場で、仮歌詞が書けたらいいなくらいの感覚で読み始めましたが、内容が現場・現状・現実さらに「本音と建前」てきな音楽業界の「本当の姿」も垣間みることができ、総合的に勉強になりました。基本的に「読みもの」なので、本好きな方なら、1〜2日で読めてしまえる感じです。このレビューが、少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

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