やし酒飲み (岩波文庫) の感想

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10歳の頃からやし酒飲みだけにうつつを抜かしていた主人公は、やし酒作りの名人を亡くしたことで、彼を呼び戻すべく“死者の町”へと旅に出る。その道中で、彼は魔法、幽霊、悪魔および超自然的な存在の世界に出くわしながらも、主人公は呪術で鳥や火に姿を変えながら進んでゆく冒険道中である。非常に神秘的想像力に彩られた作品で、現在では、アフリカ文学の傑作といわれている。
原題は“The Palm-Wine Drinkard (subtitled "and His Dead Palm-Wine Tapster in the Dead’s Town")1952 ”と副題つきです。刊行当時、西側の知識人から称賛されましたが、 多くのアフリカの知識人の間で、論争を引き起こして、厳しい批判を受けました。 しかし、物語が西洋の消費者主義についてコメントをしている教訓的な話と解釈できると述べ、著者の作品を、ナイジェリアの小説家チヌア・アチェベは擁護した。
原書はヨルバ族民話に基づくが、ほとんどは彼自身の創作であり、非標準英語（Pidgin English）の散文で綴られている。
是非お読みください。