雑兵物語・おあむ物語 (岩波文庫) の感想
218 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 雑兵物語・おあむ物語 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 中村 通夫 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003024515 |
カテゴリ | 古典 » 日本の古典 » 近世文学 » その他の近世文学 |
購入者の感想
【雑兵物語】は当時の雑兵達の戦場での実体験や目撃談、心得事、
滑稽な姿をした仲間を嗤うなど、興味深い語りがずらりと掲載されています。
執筆者がインタビューして廻ったのでしょうか。
語り手たちの名前や方言をそのまま書き連ねています。
なにしろ雑兵ですから語り口は上品とはほど遠く、
まるで田舎のガラの悪いおっさん達の会話を聞いているようです。
しかしそれがかえって面白い。
とはいえ数百年も前の人達の語り口調そのままですから、
スラスラ読めるかというとそんな事はなく、古文馴れしてない人には骨が折れそうです。
私は全く馴れてないので、かなり大変でした。
庶民の言葉でも、たった数百年でずいぶん違ってきちゃうんだなと。
【おあむ物語】は短いですが、こちらもとても面白かった。
少女だったおあんは落城間近の美濃大垣城内にいます。
敵方の撃つ大砲に城内の女子供が怯える様子が臨場感溢れるまま描写されています。
とはいえ、おあんの一家は事情があって無事城から脱出するのですが、
ようやく逃れきるまでの敵方とのやりとりなど、とても面白かった。
関係ないですが、戦国時代の私の先祖は大垣に住んでいたので、
かなり親近感を持って読みました。
滑稽な姿をした仲間を嗤うなど、興味深い語りがずらりと掲載されています。
執筆者がインタビューして廻ったのでしょうか。
語り手たちの名前や方言をそのまま書き連ねています。
なにしろ雑兵ですから語り口は上品とはほど遠く、
まるで田舎のガラの悪いおっさん達の会話を聞いているようです。
しかしそれがかえって面白い。
とはいえ数百年も前の人達の語り口調そのままですから、
スラスラ読めるかというとそんな事はなく、古文馴れしてない人には骨が折れそうです。
私は全く馴れてないので、かなり大変でした。
庶民の言葉でも、たった数百年でずいぶん違ってきちゃうんだなと。
【おあむ物語】は短いですが、こちらもとても面白かった。
少女だったおあんは落城間近の美濃大垣城内にいます。
敵方の撃つ大砲に城内の女子供が怯える様子が臨場感溢れるまま描写されています。
とはいえ、おあんの一家は事情があって無事城から脱出するのですが、
ようやく逃れきるまでの敵方とのやりとりなど、とても面白かった。
関係ないですが、戦国時代の私の先祖は大垣に住んでいたので、
かなり親近感を持って読みました。