コスモポリタンズ (ちくま文庫―モーム・コレクション) の感想
185 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | コスモポリタンズ (ちくま文庫―モーム・コレクション) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | サマセット モーム |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480030023 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
※サンプル画像
![コスモポリタンズ (ちくま文庫―モーム・コレクション) サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51pWvBS299L.jpg)
購入者の感想
現在も発行され続けているアメリカの雑誌“コスモポリタン”にモームが発表したショート・ストーリーの数々。 モームという作家は、例えば(やはり短編の名手)ポーのように、溢れる詩才でこの世を超越した夢幻の美を描く−という才能は乏しかった人ですが(これは本人が自伝で認めています)、自分が実際に見聞した人々の人生を素材にして面白い小話を作る、という方面に抜群の才覚を発揮しました。 これはその代表的作品集です。 私の好きな作品を挙げてみると−冷静な観察者モームが時折見せる情熱者へのあこがれ“弁護士メイヒュー” ほのぼのとしたユーモアがいい“幸福者” 素朴だが深い味わいの“漁夫の子サルヴァトーレ” オチが効いている“詩人” ひねくれ人間の一つの典型“ルイーズ”などですが、勿論人によってまったく別なお薦め作品が選ばれるであろう事は言わずもがなです。 それほど一つ一つの作品としての完成度が高いと思います。
どちらかといえば、机に向かって集中して読む−というよりは、旅の空で汽車や船の待ち時間、あるいはホテルや街のカフェで一休みしながら一つ一つ味わっていく−という洒落た読み方がふさわしい一冊ではないでしょうか? 私自身、旅に出るときは必ず持って行きたい本です。
どちらかといえば、机に向かって集中して読む−というよりは、旅の空で汽車や船の待ち時間、あるいはホテルや街のカフェで一休みしながら一つ一つ味わっていく−という洒落た読み方がふさわしい一冊ではないでしょうか? 私自身、旅に出るときは必ず持って行きたい本です。