日本発! 世界のヒット商品 の感想
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参照データ
タイトル | 日本発! 世界のヒット商品 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 毎日新聞社 |
JANコード | 9784620322780 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 商品開発 |
購入者の感想
日本のメーカーの工夫する力を感じる新書でした。世界の各国の習慣やニーズに合わせて改良された家電や食品・飲料、雑貨などを、各3ページで1つ紹介するというコンセプトでした。
本書は毎日新聞(2013年4月7日から2014年8月31日)の毎週日曜日に連載の「日本発 世界のヒット商品」を単行本化したものです。そのため、文章は簡潔で分かり易く、取り上げた商品はメーカーからの写真提供も含めて、かなり特徴を明確に記していました。企業努力の跡が見受けられました。商品開発にかける熱い思いがどのメーカーからも伝わってきました。
特に関心を持ったり、興味を覚えた事例を少しご紹介します。
121pの【米国】「6段階の硬さの豆腐―ハウス食品グループ本社」というのは健康志向での豆腐の人気を裏付けるものでした。レシピに応じて硬さが6種類にもなり商品化されたようです。「パスタの代わりとしてトマトソースなどにからめて食べられている。」ようで、逆輸入してもよいのではという工夫でした。
154pの【欧州】「甘いしょうゆ『スクレソース』―キッコーマン」も目から鱗のような商品でした。スクレとは砂糖のこと。「しょうゆに欧州産ワイン、砂糖を加えたソースで、みたらし団子のような甘さがある。」そうです。フランス人はライスにこのソースをからめて食べるようで、すしにつけても食べる人がでるようで、日本食ブームと相まってしょうゆも世界的な食品になるに連れ変化するようです。
170pの【中国】「プーアル茶を世界一おいしくいれる南部鉄瓶―及源鋳造」にも唸りました。結構な値段がしていますが、こだわり方も半端ではなく、「中国市場にマッチする南部鉄瓶」になるように応援したくなる逸品でした。
173pの【バングラデシュ】「安全でおいしい雨水をためるタンク―天水研究所」にも感心しました。低所得者にも手が届く廉価な商品開発には頭が下がります。環境問題や健康への配慮も感じられ、劣悪な環境にあるバングラデシュの人びとへの社会貢献のような商品でした。こんな商品開発こそ、日本政府の後押しが必要でしょう。
本書は毎日新聞(2013年4月7日から2014年8月31日)の毎週日曜日に連載の「日本発 世界のヒット商品」を単行本化したものです。そのため、文章は簡潔で分かり易く、取り上げた商品はメーカーからの写真提供も含めて、かなり特徴を明確に記していました。企業努力の跡が見受けられました。商品開発にかける熱い思いがどのメーカーからも伝わってきました。
特に関心を持ったり、興味を覚えた事例を少しご紹介します。
121pの【米国】「6段階の硬さの豆腐―ハウス食品グループ本社」というのは健康志向での豆腐の人気を裏付けるものでした。レシピに応じて硬さが6種類にもなり商品化されたようです。「パスタの代わりとしてトマトソースなどにからめて食べられている。」ようで、逆輸入してもよいのではという工夫でした。
154pの【欧州】「甘いしょうゆ『スクレソース』―キッコーマン」も目から鱗のような商品でした。スクレとは砂糖のこと。「しょうゆに欧州産ワイン、砂糖を加えたソースで、みたらし団子のような甘さがある。」そうです。フランス人はライスにこのソースをからめて食べるようで、すしにつけても食べる人がでるようで、日本食ブームと相まってしょうゆも世界的な食品になるに連れ変化するようです。
170pの【中国】「プーアル茶を世界一おいしくいれる南部鉄瓶―及源鋳造」にも唸りました。結構な値段がしていますが、こだわり方も半端ではなく、「中国市場にマッチする南部鉄瓶」になるように応援したくなる逸品でした。
173pの【バングラデシュ】「安全でおいしい雨水をためるタンク―天水研究所」にも感心しました。低所得者にも手が届く廉価な商品開発には頭が下がります。環境問題や健康への配慮も感じられ、劣悪な環境にあるバングラデシュの人びとへの社会貢献のような商品でした。こんな商品開発こそ、日本政府の後押しが必要でしょう。
日本のものづくりへの否定的な見方が多い。でも海外からの日本製品の品質への評価は高く、ブランド力は捨てたものではない。それに徹底したリサーチと試行錯誤、現地化(文化、習慣、好み、宗教への対応)を組み合わせれば、まだまだ日本も捨てたものではない、と実感できる具体例集。