人はなぜ太るのか―肥満を科学する (岩波新書) の感想
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参照データ
タイトル | 人はなぜ太るのか―肥満を科学する (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡田 正彦 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784480031587 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 医学 |
購入者の感想
医者という職業柄、この手の一般向けの本にはいつも目を光らせているつもりだが、この本はとても良い。
最新の知識がとてもよくまとまっている。私自身も大変勉強になった。この本を読むだけで、肥満に関しては、そこらへんの医者よりも賢くなれること請け合いである。
(医者の一人として言い訳させてもらうなら、肥満や栄養学については極めて一般的な問題であるにもかからわず、医学部でも医者になってからも、系統だったことを学ぶことはなく、独学で学ぶしかないのが現状なのである。)
今話題のメタボリック症候群に関しても、定義や、その医学的意味について、混乱があることをきちんと説明している。
BMIが24ぐらいの「ちょい太」が最も死亡率が低いとの結果も載っている。
エピローグに書いてあった「肥満者に対して、最も強い差別意識を持っているのは、ほかならぬ病院の医者なのだという。医者の前に座って最初に投げかけられる言葉は、病気のことではなく、きまって太っていることに対する非難らしい。」
との言葉には反省。
著者も書いているように、肥満は医学的問題だけでなく、社会問題でもある。子どものころからの食育も関わっている。
げに、肥満問題は奥深い。
最新の知識がとてもよくまとまっている。私自身も大変勉強になった。この本を読むだけで、肥満に関しては、そこらへんの医者よりも賢くなれること請け合いである。
(医者の一人として言い訳させてもらうなら、肥満や栄養学については極めて一般的な問題であるにもかからわず、医学部でも医者になってからも、系統だったことを学ぶことはなく、独学で学ぶしかないのが現状なのである。)
今話題のメタボリック症候群に関しても、定義や、その医学的意味について、混乱があることをきちんと説明している。
BMIが24ぐらいの「ちょい太」が最も死亡率が低いとの結果も載っている。
エピローグに書いてあった「肥満者に対して、最も強い差別意識を持っているのは、ほかならぬ病院の医者なのだという。医者の前に座って最初に投げかけられる言葉は、病気のことではなく、きまって太っていることに対する非難らしい。」
との言葉には反省。
著者も書いているように、肥満は医学的問題だけでなく、社会問題でもある。子どものころからの食育も関わっている。
げに、肥満問題は奥深い。