国家とエネルギーと戦争(祥伝社新書) の感想

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タイトル国家とエネルギーと戦争(祥伝社新書)
発売日販売日未定
製作者渡部昇一
販売元祥伝社
JANコード9784396113612
カテゴリジャンル別 » 歴史・地理 » 日本史 » 一般

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購入者の感想

 戦争をするには機械力(技術力)が必要であり、それを動かす為の石油(エネルギー)の確保が重要でした。日本はその機械も石油も確保できずに敗戦を迎え、戦後も国家存亡の危機を迎えますが、ある事情により石油を確保できるようになり、その事がキッカケで機械力を向上させる事ができるようになりました。その結晶が原子力によるエネルギー供給です。
 原子力発電により石油依存度を低下させることは、エネルギー自給の向上につながり石油等の資源を外国に依存しなければならない日本にとっては大きなプラスとなるのです。また原発技術は世界一なのですから、その技術を強みとして活かし世界に展開する事も可能です。外国にエネルギー供給を依存する方が国家の命運を握られる事となり大変危険な事なのです。逆にエネルギーを自給し高い技術力を活かせることができれば強い国となれるのです。
 

本書にはびっくりした。著者は放射能jは我々が考える程有害ではないとし、科学的論拠を示している。

原爆で亡くなった方は、放射能セシウムが原因ではなく、原爆の熱線によるものだった。また著者は、非被爆者よりも被爆者のほうが、がん、奇形児の発生率が低い事実を指摘している。

福島の放射線量率は、広島の千八百万分の一。広島、長崎では除染をせず、人々はそのまま住み続け、放射線による有意な弊害は出ていない。アメリカやイギリスも、福島の除染の必要はないと忠告したが、日本政府は無視し数兆円かけ除染を行っている。日本は原発も止めた。このため一日百億円使ってエネルギーを買っている。

発電コスト一キロワット/時当たりを比較すると、原子力が6円、天然ガス7円、石油9円、風力発電14円、太陽光発電45円と一目瞭然だ。

日本は福島で原発を止めた。逆にアメリカは震度9の地震にも大丈夫な作り方があることが判り、スリーマイル事故以来、30数年ぶりに原発を作ることを決め、東芝の子会社に注文を出している。

原発は日本が一番すすんでいる。韓国も追い上げに熱心で、アラブ首長国連邦へ百万ドルかそこらを寄付し、金を出すから作らせてくれと頼み注文を受注している。日本が原発作りをやめれば、韓国に日本のエンジニアーを奪われてしまう。

また中国には資源がない。資源外交もさかんだ。原発も数百基を沿岸に作ろうとしている。これらが爆発でもしたら一番被害をこうむるのは風下の日本だ。

エネルギーだけは自分の手で握らねばならない。現実問題として原発しか自前エネルギーとなれるものは無いのだ。

今回も渡部昇一氏から知らないことを色々学習させていただいた。0

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祥伝社から発売された渡部昇一の国家とエネルギーと戦争(祥伝社新書)(JAN:9784396113612)の感想と評価
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