ライフ・レッスン (角川文庫) の感想

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　約20年ぶりに「死の臨床」のパイオニア、キューブラー・ロスの新刊を読んだ。エリザベスという女性であること、シカゴ大の精神科教授であったこと、自身も近年脳梗塞で倒れたことなどを知った。この本では盟友のケスラー氏との共著の形をとり、人生の大事を様々の実際に経験したのケースも織り交ぜながら15のレッスンとして分かりやすく書かれている。一行一行に人間へのメッセージが優しく、さりげなく凝縮されている。まるでブッダの到達した悟りにも似た、人間が自らをあらゆる困難、苦しみから救う為の知恵、教えとでもいった内容です。多くの死の臨床に立ち会い、得た「人間とは何か」をベッキー自身にも諭すように書かれたようで、非常に好感のもてる、現代人の座右の銘となる一冊である。0