星と嵐―6つの北壁登行 (集英社文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 星と嵐―6つの北壁登行 (集英社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ガストン レビュファ |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087520248 |
カテゴリ | 文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » フランス文学 |
購入者の感想
ガストン・レビュファは「攀じる詩人」。サン・テグジュペリを啓蒙していることもあって、レビュファ自身も優れた実行者でありながら優れた表現者です。文体は、写実的でありながら、情感的。人間の厭らしい部分が微塵も感じられない清らかな文章です。そして、文章の至るところにアルピニズムの輝きが散りばめられている。アルピニズムがいかに進化しようが、「自然を介在しての、内なるものとの対峙」って本質はいつの時代も変らないですよね。レビュファの著書を読むと、登山という行為の精神的側面がよくわかります。