オズの魔法使い (岩波少年文庫) の感想
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参照データ
タイトル | オズの魔法使い (岩波少年文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ライマン・フランク・ボーム |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784001141122 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
とてもテンポ良く物語が進行することで、有名な物語でも楽しんで読むことが出来ました。そのテンポの良さが訳によるものか、原作のリズムによるものなのかは、本書以外の『オズの魔法使い』をきちんと読んだ事がないのでわかりませんが、一先ず、本書の訳のうまさ―2003年に訳されたものなので、現代的でなじみやすいのかもしれません―は素直に評価できると思います。
また児童文学として有名な本書ですが、所々で人や動物が殺される場面が見られました。それも他の児童文学と比較すると、直接的で、批判的な意見も出るのではないかとも思いました。しかし、私個人の意見としては、そのようなものを児童向けだからといって排除するのではなく、優れた児童文学の中の一場面として受け止めることで、児童にとっても読書のための良い刺激と思えるほどの範囲に感じられました。
魅力的な登場人物(ドロシー、ライオン、カカシ、ブリキのきこり、オズなど)、鮮やかな背景設定(エメラルドの都、灰色の草原)などには、様々な象徴的な意味が感じられたので、それを自然と感じることのできる大人が読んでも十分に楽しめる作品では無いでしょうか。更にデンズロウの挿絵もモノクロながら、素晴らしいものであると思います。
アメリカでは本書に登場する「西の魔女」が比喩的に使われることがあるそうです。(完璧に余談ですが・・・)梨木香歩の『西の魔女が死んだ』と、何か関係があるのでしょうか。0
また児童文学として有名な本書ですが、所々で人や動物が殺される場面が見られました。それも他の児童文学と比較すると、直接的で、批判的な意見も出るのではないかとも思いました。しかし、私個人の意見としては、そのようなものを児童向けだからといって排除するのではなく、優れた児童文学の中の一場面として受け止めることで、児童にとっても読書のための良い刺激と思えるほどの範囲に感じられました。
魅力的な登場人物(ドロシー、ライオン、カカシ、ブリキのきこり、オズなど)、鮮やかな背景設定(エメラルドの都、灰色の草原)などには、様々な象徴的な意味が感じられたので、それを自然と感じることのできる大人が読んでも十分に楽しめる作品では無いでしょうか。更にデンズロウの挿絵もモノクロながら、素晴らしいものであると思います。
アメリカでは本書に登場する「西の魔女」が比喩的に使われることがあるそうです。(完璧に余談ですが・・・)梨木香歩の『西の魔女が死んだ』と、何か関係があるのでしょうか。0