三浦綾子 電子全集 泥流地帯 の感想

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タイトル三浦綾子 電子全集 泥流地帯
発売日2013-01-25
製作者三浦綾子
販売元小学館
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カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

 時代は大正時代の北海道。厳しい自然の中で生きる農村が舞台となっている。物語は拓一と耕作の兄弟が、苦しい生活の中でも前向きに生き、成長していく様子が描かれている。幼い日の父の死、母との別れという厳しい現実の中、兄弟は祖父母のもとで自然と正面から向き合う生活を通して、家族の絆や友情といった人間にとって大切なことを学びとって行く。
 登場する人物達は皆、それぞれに悩みや苦しみを持ちつつも生き生きとしている。北海道の雄大な自然と、戦争や貧困という厳しい時代を背景に、寄り添い助け合いながら生きる農村の人々が見事に描写されている。尊敬する先生との出会い、甘酸っぱい初恋、姉の結婚、母と祖母の病気、やがて兄弟は少年から青年へと成長する。
 しかし、人々の様々な思いは、自然の気まぐれの前に無残にも一瞬にして押し流されてしまう。数十年を経て築き上げたものをすべて失ってもなお、自然と共に人間として自らの信じる道を歩もうとする兄弟の姿は、読み手の心を熱くする。続編を読まずにはいられない作品である。

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