水辺で起きた大進化 の感想
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参照データ
タイトル | 水辺で起きた大進化 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | カール ジンマー |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784152082596 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 生物学 |
購入者の感想
古生物学と分子生物学が融合して進化についてどんどん面白いことが分かってきている。私はこの本ではじめてチューリングによる万能機械の概念を知った。彼による生命発生のモデルでは、二つの異なる働きをする細胞のフィードバックと平衡により、神の手を借りずまた遺伝的な地図によるわけでもなく相互作用を引き起こす分子のスープを生成する。胚の発生というと神秘的な力を感じざるをえないが、この思考実験によるとそんな考えは無用だ。進化は合目的には進まないというのが大前提であり、もちろん神がその道筋をきめているわけでもない。しかしだからこそ生命はなんとすばらしいものかと思わされる。