英文ライティングのための実践英文法―基礎から応用まで の感想

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日本語訳が全体的に微妙
直訳過ぎるというか、単語一語一語の訳を繋げたような文章

内容は素晴らしいものだが、もっと熟練した翻訳者がやるべきだったとおもう
勿体無い。

後、例文で過去の時制なのに現在時制の訳出をするという基本的な誤りもあった。英語例文の日本語訳はあまり見ず、英語の部分だけ見た方が良いだろう。

英文を書く人のための実践的な英文法の解説書は多数出版されているが、この本では特に、他の参考書では詳しい説明がほとんど見られないために実際に英文をよく書く人でも自信が持てず間違いやすい句読法（コンマ、カッコ、コロン、セミコロン、ハイフン、ダッシュなど）のそれぞれの用法や違いが、かなり詳細に説明されている。

日本語には使い方の明確なルールがないイタリックやアンダーラインは、書く人の感覚で強調部分の装飾に使いがちだが、英文ライティングではルールが確立されている。もちろん接続詞や代名詞など、自然なながれの文章を書くための文法や語彙の情報も満載である。

また、文章は読み手に余計な時間を取らせず理解しやすいものが最善であるという一貫した視点で、陳腐な決まり文句や冗長な繰り返し語句を避けて明確な文章を書くルールを学ぶ。advance planningやlarge in sizeなど冗長な語句を他の一語に置き換える例が付録にも2ページにわたって挙げられていて参考にしやすい。

第9章では実際に文章を書く作業に入る。読者を想定して文体や語彙のレベルを決めて執筆し、校正のチェック項目に従って文章を修正して磨き上げ、完成させるまでの過程を具体的に学べる。

第10章には、英語圏では小学生から学ぶエッセイの種類や構成、書式が挙げられ、特にエッセイの各パラグラフには何を書くべきか、具体的に説明されている。これらのルールは英語圏では非常に重要で、これに従って書けないと世界では通用しない。

これまで出版されている参考書では詳しく網羅されていないことも盛りだくさんに掲載されている本書は、この一冊で世界に通用するレベルの文章を書くのに非常に参考になる。また、付録には文法とライティングに役立つウェブサイトが多数紹介されていて、練習問題にも取り組めるようになっている。

この本を読んでみて、高校･中学校で英語を教える大学生に読んでもらいたい。
これからの高校･中学生の英語の授業は、全部英語で行われる。そのためには英語を教える大学生は、この本と｢原書｣と合わせて勉強してもらいたい。
そのくらいの英語力をつけて高校･中学校の英語の教壇に立ってもらいたい。

大学受験の息子を抱えている父親です。
まずは自分が読んでから息子へと思い購入しました。
久しぶりに英文法を勉強したということもあり少し難しい内容でしたが、
大学受験用に書かれた暗記表などはとても分かり易く参考になりました。
第２章の前置詞の表、接続詩の表、第７章の移行語句(接続語句、挿入句)の表、
第８章の冗長な句の表、冗漫な句の表は他の参考書には無いまとめ方になっています。
中でも、第６章、第８章、第９章については大学受験以上のレベルではないかと思いました。
これらの章は英語を専門的に書くビジネスマン向けであると感じました。
特に第６章の句読法のところは、日本の文法書には無い独特のものであります。
私も仕事で英文書を書くことがありますので、この第６章を参考にし少し上級な英文書を書いてみようと思います。
この本を息子へ渡してから１週間経ちますが、とても分かり易いと感謝されています。