これから日本は4つの景気循環がすべて重なる。: ゴールデン・サイクルII の感想
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参照データ
タイトル | これから日本は4つの景気循環がすべて重なる。: ゴールデン・サイクルII |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 嶋中 雄二 |
販売元 | 東洋経済新報社 |
JANコード | 9784492395998 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
この本で展開される主張は内容紹介の通りですが、冒頭からまず、2006年に出版した「ゴールデン・サイクル」という本の反省で始まります。つまり、前著でも同じ主張をして、結果アメリカの住宅バブル崩壊からの世界金融危機で大外れとなったわけですが、それは「短期・中期・長期・超長期の各循環を説明するための指標の取り方や、サイクルの位相の捉え方に誤りがあった」とのこと。
そこでまた恣意的に指標を取りサイクルを捉えようとすれば、そのような研究はとても信頼できるものではありませんでしたが、今回著者はそのような恣意性を排除するという意味で科学的な手法によって名目設備投資/名目GDPというひとつの指標から短・中・長・超長期のサイクルを検出しています。
以降、各循環の説明が続くのですが、第6章で著者の「リフレ派」としての主張が展開されます。これは正直唐突で、景気循環の話と金融緩和にどう関係があるのかよくわかりません。
政策と景気循環の関係は特に消費税増税で問題となると思われますが、結局積極的な金融緩和と柔軟な財政政策で乗り切れるだろうというだけです。うーん、景気循環論はどこに・・・
とはいえ、第5章までと第6章以降を分けて考えればどちらも非常に面白い内容でした。
そこでまた恣意的に指標を取りサイクルを捉えようとすれば、そのような研究はとても信頼できるものではありませんでしたが、今回著者はそのような恣意性を排除するという意味で科学的な手法によって名目設備投資/名目GDPというひとつの指標から短・中・長・超長期のサイクルを検出しています。
以降、各循環の説明が続くのですが、第6章で著者の「リフレ派」としての主張が展開されます。これは正直唐突で、景気循環の話と金融緩和にどう関係があるのかよくわかりません。
政策と景気循環の関係は特に消費税増税で問題となると思われますが、結局積極的な金融緩和と柔軟な財政政策で乗り切れるだろうというだけです。うーん、景気循環論はどこに・・・
とはいえ、第5章までと第6章以降を分けて考えればどちらも非常に面白い内容でした。