ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち の感想

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参照データ

タイトルニコニコ哲学 川上量生の胸のうち
発売日販売日未定
製作者川上 量生
販売元日経BP社
JANコード9784822250515
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

p264「テクノロジーを使って人間性を追求する。」
川上さんという人、ドワンゴという会社を知りたくて購入。
示唆に富むとか、尊敬できるとか、そういうキラキラしたものは感じなかった。
一方で、川上さんの不器用さや正直さ、理屈ぽさや論理性などは垣間見れた。それが、ニコニコの背景にあるというのも、なんとなくわかった。
「夢とは、長い間叶わない欲求であり、夢を持つのは不幸な人」と語る。
その一方で、ニコニコ宣言で、冒頭の理念を掲げる。
かっこいいわけではなく、人間らしい川上さんの言葉なのだろう。
いわゆる経営者の面白い本、とは違うが、川上さんを理解するという意味で、等身大の本だと思った。

KADOKAWA・DWANGOの合併以後、露出の増えた川上氏の発言を聞くたび変わった人だなと思いを深くしていた。なぜそう思うのかを考えた時、自分の持っているニコニコ動画というサービスのイメージと大分異なるからだと気付いた。

ニコニコ動画はpixivと並んでオタクなクリエイターの楽園として認知されており、既存のマスメディアに大して自由であり無秩序である、という雰囲気をもっている。

だが、そこの会長である川上氏はコンテンツが増えれば増えるほど多様性は減り、同質の作品に偏っていく、決して楽園などにはならないと言い、JASRACとの協力により作家の権利を強くしすぎないように制限を試みたりもする。

ニコニコ動画を自由な場にしたい、ということは繰り返し語られるが、その自由はインターネットの無秩序から産まれるわけではなく、明確な意思の元、プラットフォームを管理することにより産まれているようだ。

より面白いコンテンツを楽しみたい、と考える人間として多様性を保ちつつクリエイターが適正な報酬を得られるプラットフォームを作ろうとする川上氏が成功を収めて欲しいと願う

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