社畜のススメ (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトル社畜のススメ (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者藤本 篤志
販売元新潮社
JANコード9784106104459
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » ビジネスライフ

購入者の感想

会社の理不尽なルール・文化、連日の残業が嫌で嫌でたまらないので、反対の意見も聞いてみようと思って読んだ。
全体を通して言えるのは、この本は「社員の成長や満足度向上を願う模範的会社に勤めていること」を前提に書かれているということ。
あるいは、著者が、会社というものは当然にそのような組織であると信じているということ。

本書の核は守破離の守を大切にせよ、というもの。サラリーマンとして成長・成功するには下積みが非常に重要であり、会社に入って数年間は従順に黙々と働くことが能力を上げ人生を充実させる。
なのに最近の人は、自分らしく働きたい・個性を大事にしたい・歯車にはなりたくない、そんなことをよく言う。基礎を身に付けるべきときにそんな考え方は不要で、逆に偏って使えない人間になってしまう。
自分らしくなどと言わず、ひたむきに頑張りなさい。という話。

なるほどどこも間違ってない。正しい。いい話だ。と思いつつも、なぜか拭えない違和感。
それは結局、会社ってどんなところ?という質問に対する回答が、著者と私で全く違うからなのだと思った。
著者は、会社は間違った要求はせず、成果には適切な見返りを用意しており、社員を人間として扱うと考えている。
だから、「理由が分からなくとも黙って上司に従いなさい、それが結局一番成長でき、評価され、幸せになれるから」と語りかけてくる。
私は、会社は無茶を要求してくるし、必死で成果を出しても報酬は少ないし、言われたとおり従っていたら心や体・家庭が壊れて人生が滅茶苦茶になってしまうと考えている。
だから、私は、著者の主張は間違ってないと思いつつ、どこか絵空事だな、と感じる。

終盤のワークライフバランスに関する著者の考えを読むとこの意識のズレがよく分かる。著者はワークライフバランスについて
「考え方は素晴らしいが、会社から期待されている仕事を十分こなした上で主張すべきもの。ろくに仕事もできていないのに、残業したくないがためにワークライフバランスを主張することはおかしい」
という旨の論陣を張る。

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