検証バブル―犯意なき過ち の感想

166 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル検証バブル―犯意なき過ち
発売日販売日未定
販売元日本経済新聞社
JANコード9784532163617
カテゴリ経済学・経済事情 » 各国経済事情 » 日本 » バブル総括

購入者の感想

バブルが崩壊してから、日本経済は長期低迷を続けている。いったい何でこんなことになったのか。誰がこんな日本にしたのか。責任者出て来い! と叫びたい!!
レスター・サローが言うように「バブルと暴落は資本主義にはつきもの」らしい。それにしても、80年代後半の日本のバブルは度を越えていた。なぜ歴史的な大きさに膨らんだのか。そのバブルが弾けたあと、なぜ「失われた10年」とか「第2の敗戦」と言われるほどの長期低迷が続いているのか。本書は、そうした疑問に答えてくれる。
本書は、バブルがふくらむ起点となった1985年のプラザ合意からの15年間を検証し、バブルがどのように膨張して破裂したか、その後どうして長期低迷してしまったかレポートする。ページを繰ると、一度はニュースで目にしたはずの出来事が改めて思い出される。蔵相・首相を歴任した竹下・宮沢・橋本各氏や「鬼平」と呼ばれた三重野氏をはじめとする歴代日銀総裁がどのように重要な決断を下したか、それがどのような結果を招いたか。
当時の責任者へのインタビューには「どうにもならなかった」「まさかこんなことになるとは予想しなかった」等の繰言が次々と出てくる。「犯意がなかったから過ちが許されるというのでは、バブルの教訓は生かされない」と取材班は言うが、当時の責任者に教訓を語らせるのは土台ムリな話。読者が自分で答えを導かねばならない。
私が特に興味深く感じたのは東京三菱銀行の例である。同行は都銀の中で最もバブルの負の遺産が少ない。80年代後半、当時の三菱銀行が他行の収益力を分析した結果「他行は不動産融資を急拡大している」ということがわかった。が、収益力第5位まで落ちていた同行は「今さら動いても追いつかない」とあきらめる。後にバブルに踊らなかった」と賞賛されることになったのも、単に「出遅れたに過ぎない」結果だったとは。
已んぬる哉。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

検証バブル―犯意なき過ち を買う

アマゾンで購入する
日本経済新聞社から発売された検証バブル―犯意なき過ち(JAN:9784532163617)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.