午前零時のサンドリヨン 第19回鮎川哲也賞受賞作 の感想

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タイトル午前零時のサンドリヨン 第19回鮎川哲也賞受賞作
発売日2013-03-22
製作者相沢 沙呼
販売元東京創元社
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購入者の感想

『第19回鮎川哲也賞』受賞作品で,09年10月の単行本の文庫化.これがデビュー作になります.
学園を舞台にした『日常の謎』系のミステリで,全四編が収められた連作中編集となっています.

いわゆるワトソン役の少年が,ホームズ役となる少女への一目惚れから物語は始まりますが,
思春期の葛藤や鬱屈,嫉妬やいじめも絡み,恋の物語でもあるものの,少し重たい雰囲気です.

とはいえ,四編という数もあってか,起承転結がハッキリ流れ,畳まれていくのが心地よく,
まさに『転』の編となる三編目では,少年と少女の関係,そして結末に大きく意識を引っ張り,
その最後の編で,各編だけではなく,全編を貫いた『大きな真実』に,ミステリ的に迫る様子は,
それまでの個々の伏線はもちろん,編自身もそれであったかのようで,うまくまとめられています.

ただ,語り部も兼ねる少年の一人称視点は,その口調や頼りない雰囲気が却って煩わしさともなり,
ほかにも,いい場面での印象的なセリフ回しは,『狙った感』が透けて見えて鼻白んでしまうかも….

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