極論で語る循環器内科 第2版 の感想

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タイトル極論で語る循環器内科 第2版
発売日販売日未定
製作者香坂 俊
販売元丸善出版
JANコード9784621088760
カテゴリ医学・薬学・看護学・歯科学 » 臨床内科 » 循環器 » 循環器

購入者の感想

”極論”と銘打ってはいますが、どの極論も臨床で欠かせない”原則”だと思います。
研修医の先生はここに出るポイントを押さえておくと臨床で役に立つことが多いのではないでしょうか。
少し注文を付けるとするならば…。

・第4章でのACE阻害薬とARBの記載
ARBはACE阻害薬が使えない時の”次善の策”であること(JAMA Intern Med. 2014 May;174(5):773-85.など)を強調しても良かったかもしれません。第7章ではしっかりと述べられていますが。

・第5章でのアレンテスト
アレンテストは有用性に疑問符が付いている(Ann Thorac Surg. 2000 Oct;70(4):1362-5.)という一言は欲しかったです。

・第10章でのコラム2
コラム内にて”ほとんどのてんかんがそれ以前に、例えば幼少期などに、神経内科などですでにてんかんと診断されているということです”とありますが、実際は60歳以上でのてんかん初発が非常に多いです(Lancet Neurol. 2005 Oct;4(10):627-34.)。これはとても見落とされている事実なので、強調しておきたいところです。
循環器内科からは外れますが、特に側頭葉てんかんは認知症と誤診されてしまうことも多く(認知症に合併もしやすいですが)、高齢者の初発てんかんは常に注意すべきです。

・第10章でのSan Francisco Syncope Rule
San Francisco Syncope Ruleは追試で有用性が乏しいという指摘を受けています(Ann Emerg Med. 2008 Aug;52(2):151-9.)。システマティックレビューでも感度が90%を切っているとされたため(CMAJ. 2011 Oct 18;183(15):E1116-26.)、その旨の但し書きは必要でしょう。

・第12章のDダイマー
高齢者の肺塞栓除外には年齢補正Dダイマー値が有用という報告があります(JAMA. 2014 Mar

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