イノベーションは日々の仕事のなかに――価値ある変化のしかけ方 の感想

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タイトルイノベーションは日々の仕事のなかに――価値ある変化のしかけ方
発売日販売日未定
製作者パディ・ミラー
販売元英治出版
JANコード9784862761910
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ

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購入者の感想

具体事例を用いてイノベーションについて解説してもらいどういう行動が組織において必要なのかが書いてあります。
ただ、それを読んだところで何かへ実践的に移せるものでもないと思います。
イノベーションを具体的に理解するにはいいと思います。

「イノベーション」昨日までとは違う行動によって成果を生むこと
「イノベーションの設計者」他社がイノベーションを起こすのを支援する人

本書はイノベーションを起こすための取扱説明書だが、自身でイノベーションを起こすのではなく、リーダーやマネジャーたる自身が部下達にイノベーションを起こすのを支援するのだと説く。

ビジネスマンであれば誰しも多かれ少なかれ「イノベーション」を求められるだろう。
普段それは「変革」だとか「挑戦」という表現で突きつけられる。

かの有名なC・ダーウィンの進化論を引き合いに、最も強い物や最も賢い物が生き残るのではなく、変化に対応できるものだけが生き残るのだ。だから私たちも変化していこう、と。
そして、リーダーやマネジャーは部下を変えなきゃいけないと考え、こう助言し、激励する。

「先入観を捨てよう」
「既成概念にとらわれるな」
「変化を恐れるな」

ブレーンストーミングした「瞬間」は確かに行動が変わるかもしれない、しかし、それ以外の364日(稼働日ベースだと約240日)の「日常業務」で「持続的に」部下の行動が変わった経験はあるだろうか?

なぜなら、人が行動を変えるには、意識だけではダメで、環境を変えないといけないのだ、という。
よくよく考えてみれば、C・ダーウィンも気合いが大切だとは一言も言っていない。

『人の行動=個人の特性×環境』というポーランドの心理学者クルト・レヴィンの言葉を引用し、こう続ける。

「体系的に」行動を変える唯一の方法は、「システム」=環境を変えること、だと。

人を変えるアプローチではなく、環境・システムを変えることでイノベーションを継続的に生み出そう、ということで「5つの行動+1」の方法論が提示される。

これまで自身で試行錯誤・四苦八苦しながら部下達を変えようと取り組んできたリーダーやマネジャーには、環境を変えるという視点からイノベーションに取り組むのは、簡単ではないだろう。しかも、イベントとしてではなく、日常業務に取り込むのだ。

「イノベーション」と聞くと、何か壮大で、特別な時間を設けて、特別なことをする印象があるが、
本書に書かれているように、イノベーションとは特別な活動ではなく、日常に組み込まれるべきだ、という
本書の主張には賛同する。
ただし、漠然と日常を過ごしていては新たな発見は生まれない。
その点で、「フォーカス」「外の世界とつながる」「アイデアをひねる」の章を
もう少しページをさいてほしかった。

エピローグにある「月曜日の朝」問題は、まさに世の中の多くの会社で起こっていることではないだろうか。
最後の3つのアドバイスが、本書の中で最も有益かもしれない。

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