古文入門 読解と演習23 の感想

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1題あたり30分で処理していき、15時間で終わりました。
一般的な問題集のように本文と設問が続くのではなく、
ほとんど読むだけの本です。設問は文法に関するもの
ばかりなので、読解演習用としては使えません。

本書の特徴として、古典常識に関する挿話が非常に多い
ことがあげられます。私は『速読古文常識』などを読んだことが
あったので、和歌や文学史の解説を素直に楽しめましたが、
最低限の古典常識を押さえていない人にとっては、
おそらく苦痛になるのではないかと思いました。

文法の解説も多いですが、まずレイアウトが悪くて見にくいです。
しつこく赤塗りの枠にする必要があったのか、疑問に思います。
それはさておき、文法は動詞の活用など最初歩から収録していますが、
現代語との違いを理屈で解説したり、何かと脱線が多いので、
初学者が読むと、かえって大事なポイントが掴めなくなる気がします。

よか

受験の古文の「入門」であって、古文の勉強の「入門」ではない。したがって、高校１、２年生では難しい部類にはいる。受験勉強をはじめていないくらいの人は、もっと簡単なものや、文法オンリーの参考書や問題集を使った方が良いように思われる。