ハイキュー!! 12 (ジャンプコミックス) の感想

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作者である古館氏のバレーボールへの強い愛情と、
競技の面白さをご自分の最大限で読者に伝えようとする情熱が
ひしひしと画面から伝わってきて、引き込まれてしまうハイキュー。
毎週WJ本誌でも読んでいますが、何度読み返しても面白いこの作品は
コミックスの発売がとても待ち遠しいです。
11巻で描かれていた練習の成果が、いよいよ実戦で試される春高一次予選。
落ち着いた試合運びや格段に成功率の上がっている数々のプレーに、
烏野の面々の成長ぶりと、ようやくその本領が発揮され始めての胸のすく展開でした。
難敵にぶつかるたびに対策を練り、プレーを組み立て、
自分達の武器を駆使して勝ちを掴みとっていく。
作中で描かれる試合の面白さに、バレーなんて中学の授業で囓ったくらいの自分も
思わずプレーしたくなってしまいます。
そして烏野との対戦によってバレーへの情熱を燃焼させはじめる対戦校の選手達と、
チームメイト達の姿にようやく本気を見せ始めた月島君。
こんなに素直な高校生ばかりではないかもと思いつつも、読後感は抜けるように爽やか。
キャラクター達の心理描写が非常に丁寧で繊細で、自然と感情移入してしまいます。
昨日発売になったばかりなのに、もう新刊が楽しみです。