ISO14001が機能しない本当の理由 の感想
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参照データ
タイトル | ISO14001が機能しない本当の理由 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 川中 三四郎 |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 9784822277598 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 環境問題 |
購入者の感想
もし、貴方がISO14001について役立つヒントを求めているなら、この本を購入してはならない。この本には「間違い探し」として読む以上の価値はないと思う。
まず、タイトルは「ISO14001が機能しない本当の理由」だが、この本にはそれに関する内容は全く含まれていない。この本は、日経エコロジーに著者が連載したコラム「ISO14001事務局10年目の本音」を一冊にまとめ、新たに2015年のISO規格改正についての書きおろしを加えたものである。コラムは、全部で32話あるが、その中に「本当の理由」について掘り下げたコラムはない。このような場合、どのような思いを込めてタイトルを「本当の理由」としたのかについて前書き等で触れるものだと思うが、コラムのタイトルを「10年目の本音」とした理由は述べてあっても、本のタイトルを「本当の理由」とした理由は何一つ触れていない。著書を手に取って購入するのではなく、ネットで、タイトルに惹かれて購入する場合が多いことを考えるなら、これは詐欺的な行為ではないか。
もしかしたら、著者及び/又は出版元の日経PB社には、このコラムで述べられた著者のISO14001に関わる体験談やそれに基づく14001の構築・運用論を実践していないことが「ISO14001が機能しない本当の理由」だから、このタイトルでよいのだと考えているのかも知れない。もしそうだとしたら、その方が大問題である。なぜなら、著者が述べているISO14001の構築・運用論は間違いだらけであって、こんなものを真似したらその組織の環境マネジメントシステムは本当に機能しなくなるだろうから。
一例を示す。第二話「レベル3の環境方針を目指そう」で、著者はこう述べている。「環境方針は『レベル1』から『レベル3』の3種類に分類できる。」この「レベル3の環境方針」とは、「達成年度と定量目標を明記したもの」とのことで、著者はその例として「2020年度に以下を達成する。1.日本経済新聞の『環境経営度調査』で工作機械業界の3位以上になる・・・(以下略)」というものを示している。ISO14001を多少とでもまともに読んだことがある方ならすぐに理解できることであるが、環境方針に
まず、タイトルは「ISO14001が機能しない本当の理由」だが、この本にはそれに関する内容は全く含まれていない。この本は、日経エコロジーに著者が連載したコラム「ISO14001事務局10年目の本音」を一冊にまとめ、新たに2015年のISO規格改正についての書きおろしを加えたものである。コラムは、全部で32話あるが、その中に「本当の理由」について掘り下げたコラムはない。このような場合、どのような思いを込めてタイトルを「本当の理由」としたのかについて前書き等で触れるものだと思うが、コラムのタイトルを「10年目の本音」とした理由は述べてあっても、本のタイトルを「本当の理由」とした理由は何一つ触れていない。著書を手に取って購入するのではなく、ネットで、タイトルに惹かれて購入する場合が多いことを考えるなら、これは詐欺的な行為ではないか。
もしかしたら、著者及び/又は出版元の日経PB社には、このコラムで述べられた著者のISO14001に関わる体験談やそれに基づく14001の構築・運用論を実践していないことが「ISO14001が機能しない本当の理由」だから、このタイトルでよいのだと考えているのかも知れない。もしそうだとしたら、その方が大問題である。なぜなら、著者が述べているISO14001の構築・運用論は間違いだらけであって、こんなものを真似したらその組織の環境マネジメントシステムは本当に機能しなくなるだろうから。
一例を示す。第二話「レベル3の環境方針を目指そう」で、著者はこう述べている。「環境方針は『レベル1』から『レベル3』の3種類に分類できる。」この「レベル3の環境方針」とは、「達成年度と定量目標を明記したもの」とのことで、著者はその例として「2020年度に以下を達成する。1.日本経済新聞の『環境経営度調査』で工作機械業界の3位以上になる・・・(以下略)」というものを示している。ISO14001を多少とでもまともに読んだことがある方ならすぐに理解できることであるが、環境方針に