現代思想 2014年12月号 特集=社会学の行方 の感想

320 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル現代思想 2014年12月号 特集=社会学の行方
発売日2014-11-27
製作者見田宗介
販売元青土社
JANコード9784791712885
カテゴリ »  » ジャンル別

購入者の感想

10匹の欺瞞に満ちた蟻を長さ40の1次元フィールドにランダムに放つ。各蟻は毎時、0〜1の間の乱数を振り、値が0〜Mなら左に1歩、M〜1なら右へ1歩移動する。M=0.5で固定するとブラウン運動になる。Mを変更する規則Fを入れてMを可変にするとレヴィウォークになる(という)。

【異論】常にレヴィウォークになるわけではない。その頻度はむしろ稀。そうなったときのことだけを切り出して報告している。閉ざされた計算機内に放たれた蟻もこう言っているのだろうか。「ですよね、郡司さん、私たちもやってやります」。

絶望とは、創発シミュレーションでモノを言う現場を目撃することである。それが審査を通過し、堆積し、結して検証されないまま過ぎていく時間――生命とは時間の蔑称であろう。

初期位置、規則F中の閾値の設定などの初期値依存性が全く考慮されていない。使っている乱数アルゴリズムにある周期性の評価もない。郡司はこの先もこれらを評価しないだろう。これではなんでもアリ。レヴィウォークになる場合、ならない場合の完全なエネルギー地図が描けないからって、都合のいいデーターを切り取って創発を主張していいわけはない。そういう検証への態度の微塵もなく、次は沖縄だろう。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

現代思想 2014年12月号 特集=社会学の行方 を買う

アマゾンで購入する
青土社から発売された見田宗介の現代思想 2014年12月号 特集=社会学の行方(JAN:9784791712885)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.