中国軍の実態　習近平の野望と軍拡の脅威 Wedgeセレクション No.38 の感想

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このページの上の「商品の説明」にもあるように、本書は小原凡司 、佐々木智弘、弓野正宏、岡崎研究所の４者に依る、２０１４年３月〜９月までの合計８本の記事からなる（以下右「商品の説明」の紹介順に第１〜８論考とする）。コンセプトは本稿レビュータイトルで示したように、主として人民解放軍と中国共産党中央と習近平に依る現体制の情況分析を中心に、軍備（人的・機械的・情報的）側面、人事・機構改革（腐敗・汚職摘発）、江沢民及び胡錦濤との関係、江沢民派閥の排除と軍部・党中枢部の暗闘など、政権中枢の動静（権力闘争）と中国共産党及び人民解放軍の「改革」と現状をレポートするものである。構成・内容は、概ね既刊類書と同旨のレベルと思われるが、僅な動静や報道事情等からきめ細かくかつ掘り下げた分析と評論が興味深い内容となっている。以下、個人的に興味深い記事について幾つか紹介したい。