1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.340 ドイツ IV号駆逐戦車 /70 (V) ラング 35340 の感想

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細部の出来や組み立てやすさに関して、最高品質のキットだと思います。
IV号戦車系列は、足回りなど非常にパーツ数が多いのですが、当キットは必要最小限のパーツ数に抑えることで
簡単・短時間のうちに仕上げることができ、かつその出来栄えは最上級レベルです。
パーツ同士の合わせ具合などもいつものタミヤらしく、パチパチと組むことができます。

また、説明書通りに組めば、完成後には見えなくなるところではありますが、ごく一部に変な段差が発生してしまうことがわかりました。
段差の場所を考えると自分の技術では修正が難しく、やや残念な点でありました。
押し出しピンの跡などは修正しやすいところにありますので、気になる方はパテなどで埋めてみてください。

IV号戦車系列のキットは他社にも多く傑作キットがありますが、それらに決して劣らないキットです。
もう一度作ってみようと、気軽に買うことのできる価格設定も魅力かと思います。
初心者も経験者もきっと満足いただけると思いますので、ぜひ素晴らしい作品に仕上げてください。

IV号駆逐戦車の新キットです。タミヤは何種類も、IV号系列のキットを発売してますので、足回りとか流用してもよさそうなのですが、すべて新金型になってます。
モールドはクリアで見ててため息出るくらい綺麗で、タミヤテイストに溢れてますが、さらに、進化してる印象です。のっぺりした印象の強いIV号駆逐戦車ですが、エンジンデッキ特に、ヒンジ基部の溶接表現にチャレンジの跡がうかがえます。そのためヒンジ自体の高さが実車より明らかに高くなってる感じがしますが、最近の塗膜が厚くなりがちなこってりした塗装表現の事を考えると、良い感じのディフォルメだと思います。
戦闘室内部と、キャタピラ上部が筒抜けになることが多かったタミヤノキットですが、ここを塞ぐようなパーツ設計になってるのは加点でしょう。砲身も円筒形の一体成型（砲口のみ別パーツ）というのも、長い砲身だけに、加点ですね。
減点としては、シュルツェンが省略されてる事。戦闘室側面とフェンダーが分割されてるように見えない事でしょうか。真ぁ、小さい事といえます。
設計陣も代替わりしてるであろうに、伝統的なタミヤテイストをきちっと継承しつつ、新たな表現にもチャレンジしてる、作るのが楽しい好キット！他社には真似できないテイストをぜひご賞味あれ。