人間になるための時間 (小学館新書) の感想

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タイトル人間になるための時間 (小学館新書)
発売日販売日未定
製作者曽野 綾子
販売元小学館
JANコード9784098252169
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 名言・箴言 » 日本文学

購入者の感想

エッセイとか評論ではなくて名言集である。

曽野氏が書いた様々な小説、エッセイから

名言とか、ある会話を抜き出して、いろいろな考え方を紹介している。

内容は多岐にわたっていて、不幸を受け入れることとか、旅に出ることのすすめとか、

さまざまである。

曽野氏と言うと、保守的な論壇の一人というイメージが強いが

これを読むと、率直な人という印象を受ける。

「重々しい小説を書く人は偉そうに見えるけど大したことないんですよ」

という言葉が引用(転載?)されている。

日本の作家だと、若い頃の作品はそうでもないのに

年をとってくると重々しい作品を書くようになる人がいる。

しかし、なかなか同じ文筆業の人は言いにくいのではないか。

もう怖いものもないのかもしれないが。

全体から受ける印象では、短い言葉で真っ当な、本質的なことを

小説やエッセイから引いてきていて、小気味いい感じ。

亡くなったエッセイストの山本夏彦氏を思いだした。

ただ、曽野氏の小説とエッセイからの抜粋なので、

すでにこの作家のエッセイや小説をたくさん読んでいる人は

曽野氏の違う本を買うのがいいだろう。

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