襲われて―産廃の闇、自治の光 の感想

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タイトル襲われて―産廃の闇、自治の光
発売日販売日未定
製作者柳川 喜郎
販売元岩波書店
JANコード9784000224000
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 環境問題

購入者の感想

 岐阜・御嵩町長が(おそらく)産廃処分場問題絡みで襲撃され瀕死の重傷を負った事件は、
当時でも大きなニュースになったが、本書はその元町長が事件を含めて産廃問題を扱った書である。
とにかく襲撃事件にせよ、産廃問題の流れにせよ、当事者そのものの報告だから面白くないわけがない。
元ジャーナリストの筆致はクールながら、最後まで一気に読ませる熱をもっている。

 それにしても当時このニュースに触れ衝撃を受けた覚えがあるものの、それ以外は何も記憶に残っておらず、
背景にある産廃問題についても何も知らない自分が恥ずかしくなる。そう感じざるを得ないほど、著者に活躍には頭がさがる。

 とにかく一読していただくのが一番よいのだが、読後の感想を二つほど。
 ひとつは御嵩町はいいタイミングでいい町長を得られたということ。自治体というのがそのトップ次第でいかようにも変わるという好例を見るよう。
もう一つは本書の中でも再三出てくるが、あまりにも不可思議な岐阜県当局の存在である。
こんな県当局なら一層ないほうがいい、と思わせる無知、無能ぶりである。

 本書は産廃行政を巡る地方自治のあり方、襲撃事件の背景にあると思われる暴力装置、県・市町村という地方自治のあり方、
問題に直面した際の住民たちの動きなどなど、様々な立場で様々な読み方ができる極めておもしろい好著である。

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