芥川龍之介 (ちくま日本文学 2) の感想

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タイトル芥川龍之介 (ちくま日本文学 2)
発売日販売日未定
製作者芥川 龍之介
販売元筑摩書房
JANコード9784480425027
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 作家研究

購入者の感想

数ある著者の作品集の中では、一番バランスの取れた、良い作品集のような気がする。古典から取った題材の名作もあれば、「蜜柑」や「玄鶴山房」などのバランスの良い名作、「河童」「或る阿呆の一生」晩年の作品まで網羅。「歯車」「大導寺信輔の半生」が欠けているのが残念だが。どれを読んでも、図抜けた才能に感服すると思う。だれしも、子供の頃からみんな親しむ作家なので、大学生より上の年代になると、却って甘く見られてしまう損な作家。文筆の才、仕上がった作品の出来栄えなど、まずは、漱石、鴎外、志賀などの大作家以上の「古典的な完成度」を示しているとさえ言いたくなる。著者の自殺を、宮本賢治や小林秀雄以来、批評家どもはコケにして、頭でっかちで、作品と生活、または現実のギャップを埋められなかった幼い自意識、と無用で腑抜けの批評を書き、「文学好き」の連中に要らない観念を叩き込んだ。そんなことより、例えばこの作品集を改めて読んでみれば、批評家どもの才能の無さとは千里の径庭がある圧倒的な出来栄えに、誰しも、本当の作家とは誰かが分かるだろう。自意識がどうだのと下らない「力比べ」をぬかして、おくれてきた連中が屁理屈を言うなと言いたい。小説は楽しめば良いんだ。

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