マスタリングの全知識 CDから配信まで(CD付き) の感想

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マスタリングの本はなかなか少ないのですが、
これは基本的なことから書かれていて、見よう見まね試行錯誤でやっていた私には大変役立ちました。
マスタリングソフトを使う方法もあるかと思いますが、
仕組みとか考え方がとてもわかりやすいので素人の私でも混乱することなくついていけてます。
道に迷ったとき手に取る１冊になっています。

　この本の通りにやればそのまま良いマスタリングが出来ると言った、手取り足取り解説してくれる手引書の類のものではありません。が、自分でマスタリングを始めたもののどのエフェクトをどのような意図で使用してどの程度パラメータをいじればいいのか今ひとつ掴めないといった人には良い指針になるものだと思います。
　紹介されているエフェクトも私は多くは持っていませんが、持っているものと比較して大まかに効果を想像できますし前述のように使用する意図を伝えているので今後自分の所有するエフェクトの選択にとても参考になりました。
　今からはじめると言う人にはあまりオススメではありませんが、ある程度自分で試行錯誤した結果行き詰ってしまった中級者少し手前のあたりの方には目を通してみるのもいいと思います。

今回自作曲を自分でミックスし、マスタリングはプロに頼む　という状況ができたので
購入してみました。

正直コンプやEQなど、今までいい加減にかけて自己満足な音圧を楽しんでいた自分にとって、
通るべき必要な本として選んで大正解でした。

同時に「音を大きくする本」　も買いましたが、
ちらっと目を通した感じでは、最初にこのマスタリングの本を読んでから
そちらを読まないと理解できない部分があるかもなと思いました。

なにしろ、全てがわかりやすいです。

とても丁寧に、伝わるようにという気持ちが文章から伝わってきます。

図もわかりやすく、コンプの考え方の基礎をやっと正確に理解しました。

そして、ミックスやマスタリングなどに関しては、正解はひとつでなく
人それぞれ、求められている状況それぞれだというスタンスで書かれているので
とても読みやすかったです。

こういった類の本はあたかも「その方法しかない」　かのような書き方をする著者が多いので、
そういう意味でも初心者の方にオススメです。

初心者という言葉を並べてますが、かといって内容はしっかりしています。

音圧をかせぐ方法、音を自然にならすプロセスなど、
プロの現場で求められていること、業界標準、そのうえでどうしていくのか

ということをひとつの指針として学べると思います。

これから音楽配信やデモテープ作りなどを考えている方は
一度読んでみて損はないと思います。