The DevOps 逆転だ! の感想

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工場の業務改善を小説形式で書いた「ザ・ゴール」を、ITを舞台にして書き直した、といった感じの本。
日々使う業務アプリケーションの裏で、IT管理の人がどんな苦労をしているかということを知らずに生きてきたのですが、この小説を読むことで生々しくイメージできました。
名前だけはよく聞く DevOps が、どういうものかというのが理解できたように思います。

日本語訳がところどころ不自然な感じがするのが若干残念。

DevOpsはDevelopment(開発)とOperation(運用)という２つの言葉を組み合わせた造語です。
当然ですが、開発と運用・保守を継続していくシステム開発手法の1つとして認識されています。

本書はDevOpsの本質を少しアメリカンテーストでエンターテイメント性のある物語の展開とともに
わかりやすく解説した内容となっています。純粋な物語としても大変面白くテレビドラマ化してもヒットすると感じます。

私も仕事で本書と同じような状況に置かれることがあるので、あるある！と共感できる部分がとても多かったです。
特に、忙しい時に内部監査の結果、時間がかかる是正措置をとるように求められる部分では登場人物と同じように
憤りさえ感じました。

DevOpsの本質的な部分は本書を読んで理解できると思いますが、継続的デリバリーの詳細な技法や
考え方等についてはほとんど記載されていませんので、この部分についてもっと知りたい場合は他の書籍を手にとる必要があります。