知の逆転 (NHK出版新書 395) の感想

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タイトル知の逆転 (NHK出版新書 395)
発売日販売日未定
製作者ジャレド・ダイアモンド
販売元NHK出版
JANコード9784140883952
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

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購入者の感想

本書は、元NHKのディレクターのサイエンスライターによる、知の巨人たちへの質の高いインタビュー集なのですが、とにかくピックアップされた知の巨人たちが豪華です。

名著『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンド、生成文法理論で言語学・哲学にパラダイムシフトを起こしたノーム・チョムスキー、映画にもなった『レナードの朝』の著者・神経学者のオリバー・サックス、人工知能の父と称されるマービン・ミンスキー、アカマイ創業者・数学者のトム・レイトン、そしてDNAの二重らせん構造を明らかにしたノーベル賞受賞者のジェームズ・ワトソン。

インタビュー集なので、個々の情報はそれほど深くはありませんが、それでも、知の巨人たちによるこの世界の解釈には、何度もうならされました。

・現在のように消費量の格差がある限り、世界は不安定なままです。ですから安定した世界が生まれるためには、生活水準がほぼ均一に向かう必要がある。たとえば日本がモザンビークよりも100倍も豊かな国であるということがなくなり、全体の消費量が現在より下がる必要があります。(p30)

・アメリカの産業のリーダーたちが環境に関心を示すようになる大きな理由の一つは、彼らの12歳の娘や息子が、パパやママが会社でいったいどんなことをしているのか、環境のために会社は何をしているのかを聞いたときに、CEOが「環境問題なんて取るにたらない、あんなのはデタラメだ」などと一蹴しようものなら、「パパ(ママ)なんて大嫌い、サイテー、二度と口をききたくない!」と大泣きされてしまいます。これが実は、信じられないくらい効果的なのです。(p59)

・生物学でノーベル賞をとるような人は、論文を片端から読むような人ではなく、何を探すべきか、何が大事か、ということがわかっている人です。(中略)世界事情も同じで、垂れ流しの情報があってもそれは情報がないのと変わりません。何を探すべきか知っている必要がある。そのためには、理解あるいは解釈の枠組みというものをしっかり持っていなければならない。(p102)

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