Mr.SOMETHING BLUE ~Aki's Jazzy Selection~ の感想
316 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | Mr.SOMETHING BLUE ~Aki's Jazzy Selection~ |
発売日 | 2013-03-20 |
アーティスト | 八代亜紀 |
販売元 | 日本コロムビア |
JANコード | 4988001744009 |
Disc 1 : | ミスター サムシング ブルー ホテル・ニューヨーク ~Session take~ 花(ブーケ)束 胸の振子 離婚ともだち FUSIGI 空に星があるように AKI’S HOLY NIGHT UNCHAINED MELODY FLY ME TO THE MOON ステーションホテル24時 あの日の昭和がここにある あなたとふたり 終演~アンコールの前に~ YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO (LIVE) CRY ME A RIVER (LIVE) なみだ恋 (LIVE) |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » ジャズ・フュージョン » J-ジャズ |
購入者の感想
演歌歌手の前はジャズ・クラブで歌っていた彼女ですので、本企画アルバムで披露するジャズやジャズっぽい歌唱はお手の物なのでしょうが、実に新鮮に響きました。
4曲目の「胸の振子」は是非聴いて欲しいですね。昭和22年にヒットした霧島昇のオリジナル曲とは別物に聴こえますが、この意外な組み合わせが魅力だと思いました。偉大な作曲家・服部良一によるジャズの香りが溢れている名曲を21世紀に歌い継ぐ試みとも言えるでしょう。サトウチローの詩の味わいを残しながら、八代亜紀は見事なジャズへと変身させていました。
♪柳につばめは あなたに私 胸の振子がなるなる 朝から今日も なにも言わずに 二人きりで 空を眺めりゃ なにかもえて 柳につばめは あなたに私 胸の振子がなるなる 朝から今日も♪ 実に粋な曲です。
12曲目の「あの日の昭和がここにある」の楽曲にも惹かれました。鳥井実作詞、大谷明裕作曲のものです。歌詞が素敵ですので、ご紹介します。
♪古い酒場に来てみたら タバコで汚れたルノアール 一輪挿しには作り花 古いレコードシャリシャリと けだるく聴こえる パティペイジのあのテネシーワルツ いい時代のいい青春だった あの日の昭和がここにある♪
演歌ともいえますし、ジャズとも言える昭和を彷彿とする旋律と歌詞でした。彼女の確かな歌唱力があればこそ、とも言える1曲です。
ボーナス・トラックの3曲も絶品でした。
ヘレン・メリルを彷彿とする「YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO」もいいですし、語りの後、「東京のため息」として歌われる「CRY ME A RIVER」のジャジーな雰囲気も最高でした。八代亜紀、恐るべしという感想を持ちます。北村英治、世良譲、ジョージ川口、水橋孝というメンバーの醸し出す味わいも流石で、戦後すぐのジャズの香りが漂っていました。
ラストのライブ「なみだ恋」も聴きものです。4拍子で弾き出し、3拍子に弾き直す世良譲(2004年にご逝去)にも楽しませてもらいました。ピアノと歌、ジャンルを越えた昭和歌謡の魅力というものがストレートに感じられることでしょう。
4曲目の「胸の振子」は是非聴いて欲しいですね。昭和22年にヒットした霧島昇のオリジナル曲とは別物に聴こえますが、この意外な組み合わせが魅力だと思いました。偉大な作曲家・服部良一によるジャズの香りが溢れている名曲を21世紀に歌い継ぐ試みとも言えるでしょう。サトウチローの詩の味わいを残しながら、八代亜紀は見事なジャズへと変身させていました。
♪柳につばめは あなたに私 胸の振子がなるなる 朝から今日も なにも言わずに 二人きりで 空を眺めりゃ なにかもえて 柳につばめは あなたに私 胸の振子がなるなる 朝から今日も♪ 実に粋な曲です。
12曲目の「あの日の昭和がここにある」の楽曲にも惹かれました。鳥井実作詞、大谷明裕作曲のものです。歌詞が素敵ですので、ご紹介します。
♪古い酒場に来てみたら タバコで汚れたルノアール 一輪挿しには作り花 古いレコードシャリシャリと けだるく聴こえる パティペイジのあのテネシーワルツ いい時代のいい青春だった あの日の昭和がここにある♪
演歌ともいえますし、ジャズとも言える昭和を彷彿とする旋律と歌詞でした。彼女の確かな歌唱力があればこそ、とも言える1曲です。
ボーナス・トラックの3曲も絶品でした。
ヘレン・メリルを彷彿とする「YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO」もいいですし、語りの後、「東京のため息」として歌われる「CRY ME A RIVER」のジャジーな雰囲気も最高でした。八代亜紀、恐るべしという感想を持ちます。北村英治、世良譲、ジョージ川口、水橋孝というメンバーの醸し出す味わいも流石で、戦後すぐのジャズの香りが漂っていました。
ラストのライブ「なみだ恋」も聴きものです。4拍子で弾き出し、3拍子に弾き直す世良譲(2004年にご逝去)にも楽しませてもらいました。ピアノと歌、ジャンルを越えた昭和歌謡の魅力というものがストレートに感じられることでしょう。
先日、NHKの放送で八代亜紀さんが、ニューヨークのBirdlandのステージでジャズを披露するという番組がありました。ピアノの伴奏がテッド・ローゼンタールで、舞台プロジュースが渋いジャズ歌手のカート・エリングでした。彼女のジャズへの挑戦は、単なる気まぐれ、色物ではなく、演歌歌手になる前のクラブ歌手時代からの願いなのでしょう。ジャズのナンバーを演奏していて最後に、ベテランのサポート陣が演歌の奏法に戸惑いながら、一番「舟歌」で聴衆を感激させたというのも何か、日本版ブルースの普遍性をみせたようで、印象深く拝見しました。
その八代亜紀さんの、3枚目となるJazzyアルバムでしょうか。Mister Something Blue、Unchained Melody、Fly Me to The Moonなどの耳に馴染んだスタンダード曲と併せて、南佳孝さんらのシンガー・ソングライターによる新作もとりいれ、エンディングは、Birdlandのステージと同様、「なみだ恋」で締めくくっています。
彼女の声質と歌唱力は、もともとジャズに向いていたじゃないかと思います。ジャズ一つという違った道を歩いていたら、どんな風になっていたでしょう。いづれにしても日本の歌をベースということでは、第二の由紀さおりさんのように、世界的ブレークもありうるかもと・・・
そんな楽しみも秘めつつ聴けるアルバムです。
その八代亜紀さんの、3枚目となるJazzyアルバムでしょうか。Mister Something Blue、Unchained Melody、Fly Me to The Moonなどの耳に馴染んだスタンダード曲と併せて、南佳孝さんらのシンガー・ソングライターによる新作もとりいれ、エンディングは、Birdlandのステージと同様、「なみだ恋」で締めくくっています。
彼女の声質と歌唱力は、もともとジャズに向いていたじゃないかと思います。ジャズ一つという違った道を歩いていたら、どんな風になっていたでしょう。いづれにしても日本の歌をベースということでは、第二の由紀さおりさんのように、世界的ブレークもありうるかもと・・・
そんな楽しみも秘めつつ聴けるアルバムです。