プラチナデータ Blu-ray プラチナ・エディション の感想

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参照データ

タイトルプラチナデータ Blu-ray プラチナ・エディション
発売日2013-09-27
監督大友啓史
出演二宮和也
販売元東宝
JANコード4988104077332
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » アクション

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購入者の感想

 映画が始まり,「いつになく,二宮が不自然だ。」と思った。神楽には,二宮はどう見ても幼すぎ(かわいすぎ)る。逃走シーンを含め,熱演してはいるが,どうしても無理がある。自然体の演技に定評のある二宮であるが,今回は・・・。しかし,そんな心配は,リュウの登場により杞憂に終わった。リュウの純粋さ,優しさ,透明感,そして,壊れそうなほどの繊細さは,二宮にしか出せない。やはり,二宮の役だ。それにしても,「変身!」とならずに,ここまで自然に人格を変化させるとは・・・二宮,恐るべし!最後のリュウとサキの幸せそうに顔を寄せ合う場面では,不覚にも涙が出た。申し訳ないが,ストーリーに感動したのではない。リュウとサキが,この上なくせつなかったからだ。場面や台詞は少なかったけれど,二宮のリュウがとにかくよかった。絶品だった。
 二宮ももう30才。(未だに10代のような容姿だが)いつまでもこのままではいられないだろう。(ずっとこのままのようにも思えるが)今後,いったいどのような役者になっていくのだろう?トヨエツのような男くさい色気とは違うが,二宮もフェロモンを出している。女性的なわけでもない。強いて言えば,“少年”特有の色気と言うか・・・純粋で,まっすぐで,強がるけど弱くて,狂気を見せても優しすぎて,脆く壊れやすくて・・・。だから,二宮が涙する時,その涙に観客もぐっとくる。共感することを余儀なくされる。それが,二宮の魅力なのだと思う。どうしたって二宮も年をとる。このようなエンターテイメント性のある映画の主役は,だんだん向かなくなってくるだろう。小品でもいいから,“心”の感じられる作品に出演してくれることを熱望する。アイドルでありながら,妙に普通っぽい生活感があって,弱さも含めて“人”というものを,飾らずに表現できる数少ない役者であるのだから。二宮だって,いつまでも少年ではいられない。役者として悩む日が来るかもしれない。それを殻と呼ぶのなら,破らなければならないだろう。でも,なぜか,二宮はずっと今のままでいるような気がする。きっと彼の感性は変わらないから。自然に,ちゃっかりと,前代未聞の役者になっていくような気がする。

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