エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ)) の感想

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参照データ

タイトルエディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))
発売日販売日未定
製作者土屋 健
販売元技術評論社
JANコード9784774160849
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 地球科学

購入者の感想

エディアカラ生物群とバージェス、澄江生物群との基本的な情報を得たくて本書を購入した。このての本はやたら専門的で高額か、あからさまに素人ウケを狙ったチャチな内容であるか、どっちかなのだが、本書には、古生物学の専門家ではないが生物系研究者のハシクレである筆者を満足させてくれる記述とヴィジュアルな情報が盛り込まれていて、しかし価格は手頃で、とても助かった。化石の写真、イラストを根気良く集めて掲載した著者の心意気に敬意を表したい。

 カンブリア爆発やチェンジャン生物群については既に多くの著作物が出版されているが、地球誕生以降、エディアカラ紀以前についての最近(新)の知見も加えられ、この分野の研究がまさに現在進行形で急速に発展しつつあることを感じさせる。
そうした意味においてもエキサイティングだ。
 
 ちょっと高価だが、写真やイラストの印刷に耐えうる「図鑑並み」の高級紙質、表紙を飾るアノマロカリスをはじめ化石写真がすごい。
文章はやや淡々としていて読み物としてはグールドの「ワンダフル・ライフ」には及ばないが、「図鑑並み」のカラーイラストのおかげで楽しく読み進むことができる。
 
 古生物の実際の体色は研究者にも勿論我々にも知る由はないのだが、あえて大胆にカラー復元してあり、眺めるだけでも楽しい。
終盤に登場する「アノマロカリスの進化の系譜」などは、イラスト自体は簡略化されているものの、アユシェアイア以降の生物との関係性が大胆に分かり易くまとめられている。
 
「プレ・エディアカラ紀」+「エディアカラ紀生物群」+「カンブリア紀(バージェス+チェンジャン)生物群)」、エディアカラは約10年ほど前に地質時代の「紀」として確定したそうだ。
「先カンブリア時代」とされていた時代が、どんどん細分化されていく。
エディアカラ、プレ・エディアカラの時代にも今後新たな名称が付けられていくのだろう。
 
古生物マニアにとって、生物の起源と進化の物語ほどエキサイティングでミステリアスな物語はない。
第2巻「オルドビス紀・シルル紀」はもっと面白そう、期待が高まる。
入手(読了)後、レビューを書きたい。
古生物に興味はあるが、恐竜は食傷気味で、、、という方には特にオススメだ。

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