死刑囚今日も最期の日 の感想

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参照データ

タイトル死刑囚今日も最期の日
発売日2014-10-30
製作者折羽ル子
販売元ケモノノノベルズ
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

 次の3編を収録した作品集です。

  「事故物件」
  「死刑囚今日も最期の日」
  「連載小説3/13 待合室の退屈(単体でもお楽しみいただけます)」

 「商品の説明」と「あとがき」によれば、「事故物件」と「死刑囚今日も最期の日」はホラー短編として書いた作品だそうです。

 私のイチオシは、最初の「事故物件」です。
 予想もしなかった展開になって、驚かされました。
 推理小説的な、あるトリックでのミスリードもあります。
 いかにもこの作者らしいストーリーなので、隣人をワル子さんにした絵本版を出したら、売れそうな気がします。

 表題作の「死刑囚今日も最期の日」は、間延びした感じが強く、かなり退屈しました。
 もっと削れば、テンポが良くなり、読みやすくなったと思います。
 ただ、主人公が退屈で困っている設定なので、読者も退屈させて死刑囚の気分を味わって貰おうという魂胆なのかもしれません。

 「連載小説3/13 待合室の退屈」は、フォークの使い方が実に見事だと思います。
 こちらも絵本版を期待します。

 蛇足ですが、「事故物件」に誤変換と思われる箇所があります。

   歯科医に焼き付いている。 → 視界に焼き付いている。

   散歩なんてどうだていいですよ → 散歩なんてどうだっていいですよ

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