よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書【iOS 5&Xcode 4.2対応版】 の感想

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今までに４冊程iPhoneアプリ開発の本を買っていたのですが、どれもこれも難しく「何をしたいのかわからない」状態でした。
そんな状態を取り去ってくれたのがこの「よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書」でした。

中身はフルカラーで、玄人だったら手は出さないだろうなという印象。
自分も本屋で実際に手にとって中身を見なかったら買おうとは思わなかったと思いおます。
ですが、見た目とは違いとても分かりやすく詳しく書かれています。

この本の一番良いところは、どのサンプルプログラムも毎回一から説明してくれるところです。
よくありがちな、前半部分で出た内容は後半で端折られてなにがなんだかわからなくなるといった状況が全くありません。
これにより何回も同じことをやるので、自然と（IBOutletはどこで宣言して、IBActionはどこで実装等の）手順を覚えてしまいます。
また、サンプルの製作難易度が☆５段階で表示され、製作時間の目安まで付けてくれる親切っぷり！

あともう一つ。
初心者本では大抵View-based Applicationのテンプレートしか使わずにその本が終わってしまうことが結構あったんですが、
この本ではTab Bar Application、Navigation-based Application、Utility Applicationなどのテンプレートも説明されています。
加速度センサーを使ったものや地図を使ったアプリも解説されてます。まさに至れり尽せり！

誤解されないように言いますが、この本はiPhoneアプリを初めて作る人が対象だと思います。
アプリをある程度作ったことある人には「知ってる」内容が多くを占めてしまうので、買わないほうがいいと思います。
とは言いながらもXMLをパースするNSXLParserの使い方や複数の画面を切り替えるUtility Application、
iPhoneではお馴染みのテーブルビュー等の内容も扱っているので初心者〜中級手前におすすめといった感じでしょうか。