篠原一男住宅図面 の感想

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先ごろ亡くなった、世界的前衛建築家・篠原一男の住宅図面集です。
中々図面では建築というものは解り難いものですが、この図面をもとにして実際に模型を作ってみるといいのではないでしょうか。

篠原一男は数多くの建築空間の冒険をしました。それもいまだに全く古びないものです。
模型にしてみて初めて、篠原一男の凄さがわかることと思います。

住宅ですから、そうそう気軽にお邪魔させていただくわけにはいかないので、篠原一男の建築空間とはどういうものなのか、中々写真でもその凄さが伝わらないのですが、「象徴空間」「戦闘機に仏壇を」…といった名言を残し、それを作品で実践してきたアヴァンギャルディストです。

篠原氏は元々は東工大で数学を専攻していましたが、最終的には建築家に入学し直し、建築家への道を歩みました。

篠原氏の影響は多大で、日本ばかりではなく、世界中の建築家、芸術家に影響を与えてきました。
オランダの世界的建築家・レム・コールハースも篠原一男をリスペクトしていた人間の一人です。フランスはリールの開発の時に、篠原氏に大規模なホテルの設計を頼む間に入ったのはコールハースでした。それほど世界的にも重要視され尊敬されてきた建築家・芸術家です。

いくつかの「線」が集まり、それらが見たことも無い空間を構築する、実に素晴らしいことです。
学生にはコルビュジェとともに、必待の図面集と言えるのではないでしょうか。