経営の失敗学 の感想

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タイトル経営の失敗学
発売日販売日未定
製作者菅野 寛
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532319519
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ

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購入者の感想

【概要】
 失敗学といえば、旧日本軍の敗因を分析した一橋ICSの先生が記した「失敗の本質」で有名です。そして本書は、その一橋ICSで教鞭をとる筆者が一流コンサルBCGで培った経験を元に、企業は、経営の一体どこで「失敗」するのかを分析した本になります。

【内容】
 本書では、「ビジネスとは失敗するもの」と最初に論じられ、「成功学の幻想」として、成功は非常に特殊な環境でしか成り立たないことを教えてくれます。そして、失敗の中に法則性があることから、大成功しない間でも「失敗しないビジネス」をどう展開するかについて、詳細に述べられています。
 先ずは、「失敗しない戦略」を立てるところから始まるのですが、その際に、最初は思いつくままにビジネスモデルを組み立て、そして反転して冷徹になって論理の間違い探しをし、最後に細かすぎる論理を省いて出来る「失敗しない戦略」の作製方法は、正解が一つではないビジネスにおけるバランス感覚の必要性を感じさせます。そして、この「アプローチ」レベルにおいて、教科書通りにフレームワークを使ってしまったり、意思決定の質とスピードのアンバランスによって起こる失敗が多いことが分かります。
 また、クリステンセン氏の「イノベーションのジレンマ」に出てくるような、質にこだわる余りに、顧客の求めていない価値を提供する失敗や、そして当初の予定調和のシナリオにこだわるあまりに起きる失敗という「立案」レベルの失敗、徹底度が足らずに起きる失敗や、実行者の意識・行動を変えていないために起こる失敗という「実行」レベルの失敗など、本書では、「アプローチ」から「立案」、「実行」という三段階に分けて「失敗学」が繰り広げられています。

【感想】
 「勝ちに不思議の価値あり、負けに不思議の負けなし」と、野村監督がTVでぼやいて有名な言葉がありますが、本書では正に「負けに不思議の負けなし」ということを教えてもらいました。巷にあふれるCEOたちの成功本は、自分に何が参考になるのか考えてしまうことが多いのですが、本書で扱われる様々な失敗からは、人間が陥りやすい普遍的な思い込みや取りこぼしのパターンを素直に学ぶことが出来ました。非常に実践的な名著だと思います。

「こうすれば成功する!」
成功本は星の数ほどあります。
成功の方程式と言いつつ
どの本の中にも
方程式の中の「X」を具体的に明示する良書は少なく
「で、結局どうすればよいのか・・・!?」
と、なりがち。
この本はその真逆。
「そうか、それをすると失敗するのか!」
と、失敗の具体例の教科書。
事例が豊富でとても参考になります。
逆に、その失敗を避ければ成功の確率が上がる。
内容は極めて実践的で
文体も読みやすいです。
にしても、やはり「基本をしっかりやる」
って、大事ですね。
明日からの業務に即、実行できる
実効的な良書でおすすめです!

ビジネスの成功例ではなく、
失敗例や失敗要素がたくさん書かれている本です。
確かにビジネス成功事例は共通点が多くはないのですが、
失敗例は共通項が多く、
それらを知っておくと、予測出来たり回避出来たりしますので、
非常に良い本かと思います。

確かに成功事例の方が、
華やかで勉強になりそうな気もしますが、
共通事項が少ない成功事例よりも、
失敗要素を探っていく方が、
失敗しない経営は成り立ちやすいと
個人的にも思えます。

あとはマーケティングや集客、営業といった
売る技術を身に付けるだけとなります。
ビジネスの売上を爆発的に伸ばす集客方法。1度に110人が受講した石武丈嗣の集客心理セミナー(一発屋ではなく、継続的に稼ぐにはどうしたら良いのか?クレーム数ゼロの満足度100%セミナー) [DVD]
のようなマーケティングの勉強は必須でしょうが、
経営・マーケッター・起業家といった
経営に携わる、広告・告知に携わる方には
非常にお勧めの本でした。

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日本経済新聞出版社から発売された菅野 寛の経営の失敗学(JAN:9784532319519)の感想と評価
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