ピッチャー視点で“観戦力"を高める 工藤公康のピッチングノート の感想

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タイトルピッチャー視点で“観戦力"を高める 工藤公康のピッチングノート
発売日販売日未定
製作者工藤公康
販売元カンゼン
JANコード9784862552723
カテゴリ » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ

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ピッチャーの投球術を中心にプロ野球の見方を解説した本。「野球のプレーに、『偶然』はない」という本の続編にあたるということだ。著者は現役時代に224勝を挙げた野球解説者。

投手の勝ち負けは打線の援護も関係するからピッチャーの実力だけでは決まらない。むしろ重要なのは、「負けないためのピッチング」。そこに意識を置くことで、失点しても「最小限に食い止めればいい」「次を抑えればいい」と、そのときやるべき次善の策に集中できる。数字で投手の力をはかるなら重要なのは防御率だと述べている。

ストライクゾーンを3次元で考える。一流の投手のボールの出し入れ。投手は大きく分けて回転軸が縦型と横型の2タイプある。ボール球はヒットになりにくいことを利用する。主導権を相手に渡さない。ストレートは球速よりキレ。球種が多いことのメリットとボールの軌道の使い分け。ツーシームとフォーシーム。カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク・スプリット、シンカー・スクリュー。リリーフに求められる武器。コンマ1秒の違いの勝負。バッターの見極め方。状況によって変わるバッティング。バッティング・フォームからわかること。ファールからわかること。外国人打者との対戦時の注意。状況を見極めたピッチング術。キャッチャーとの関係。バッテリーの意思疎通。こういったようなことが書かれてある。

例として様々な選手の名前が挙がっているので、イメージしやすい。また、著者の現役時代のことも書かれている。目の前の打者と対戦しているのにネクスト・バッターズサークルにいる次の打者の様子まで観察していたとか、まだ若い捕手を育てる為にわざと首を横に振らずにそのキャッチャーのサイン通りに投げてホームランを打たれたという話もある。

選手時代及び解説者としての経験から、ピッチャーを中心としてプロ野球に関する様々な見識が巧みな配球で披露されており、わかりやすく、面白い。

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