即戦力がつく英文ライティング の感想

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タイトル即戦力がつく英文ライティング
発売日販売日未定
製作者日向清人
販売元ディーエイチシー
JANコード9784887245396
カテゴリジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英作文

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購入者の感想

本格的に英文ライティングを学ぶ上で、良い本に巡り会うことができた。日本の英語教育では、大学受験レベルでも、せいぜいパラグラフ程度の和文英訳で、最初から英語で文章を書くという訓練がない。つまり、実際に必要に迫られて英語を書かねばならないときのための訓練がおこなわれていない。現実問題として、学生の英語レベルもそれ以前の文法や読解のレベルでも問題があること、英語での作文を教えられる人材が限られていることが理由だろう。そのことを端的に示しているのが、カンマ、コロン、セミコロンなどの用法についてきちんと習っていないことだ。このギャップを埋めるための手始めとして、本書は実践的な好著だと思った。

ライティングの本としては、デヴィッド・セインの「英語ライティング・ルールブック」も目を通したのだが、こうした作文の「てにをは」とでもいうようなところを、ネイティブは当たり前のこととして体得しているので、頭ごなしに、こうするものだからこうする、という説明にならない説明になりがちである。外国語として英語を学ぶ人間としては、やはり、論理的に理解できる説明が欲しい。フィーリングだけでは自信が持てないし、学習の効率も悪いからだ。その点、本書は、英語を母国語とする人たちが受けている作文教育を知っている日本人が書いているので、読んでいて納得することができる。この点でも、本書を高く評価したい。

ただ、きびきびとした実務的な筆致の本ゆえか、この本には後書きがない。それもまた潔いとも言えるが、この本を読んで、次にどうしようか考えているので、なにかこの本を読んだ後の指針を示してくれるとありがたかった。英会話教室の類いは世の中にあふれているが、本格的にライティングを学ぶ機会はなかなかないからだ。また、148ページ例3の2など、この前後の何ヶ所かでコピペのミスのようなところが目についたが、普通に読んでいれば分かるので、こうした楽しいアラ探しは丁度良い練習問題といったところか。

英単語の使い分け・冠詞の捉え方・文法について、日向氏の説明はいつでも一味違うし奥深い。英語と日本語両言語における本質的な理解が当分に、かつ相当に深いからだろう。

この本は氏唯一のライティングのテキスト。コンパクトでありながら、他のライティング本と一線を画すのは、より教科書的であり、順を追ったアプローチで最終的には学術的な文章作成・構成の仕方についても対応できるよう丁寧な解説が施されている点にある。

社会人が英語を学ぶなら、色々手を広げず、氏のテキストで力を養うのが最も効率的だ。国際ビジネスマンたる者、Toeicのスコアアップに勤しむのではなく、質実剛健な日向テキストで力をつけるべき。最短で素晴らしい英語力がつきます。ケンブリッジ英検最上位の資格を取得している人の書いたテキストは日本に少ないので、その点からも英語理解の幅は広がるはず。

近々本格的な英文法書が出るそう。メッチャ期待しています!

大学受験用のライティング参考書が陥りやすいのは、「受験英語」という狭い枠組みの中でしか英語をとらえていないがゆえ、説明が恣意的であったり、例示される英文自体が不自然きわまりなかったりする点である。一方、本書はそういう陥穽から自由である。第1部は誰でも知っているであろう初歩的ルールの丁寧な説明で始まり、著者の真骨頂だと思われる第2部と第3部での長めのパラグラフ・ライティングに関する部分にいたるまで、一貫して英語らしい英語を志向していることは、一読すれば明らかである。

個人的には第1部にある「カンマを正しく使う」(77〜85頁)というセクションに唸った。上述したように、第1部で説明されるルールの多くはそれなりに英語を学習してきた者にとってはごく当たり前の事柄なのだが、そのような中に「不可欠の情報の前後にカンマは打たない」という、英文を書く上できわめて重要な原則の1つがいくつかの例をもとに繰り返し説かれている。例えば、主節に続くbecauseなどの従属節の前には基本的にカンマを打たない、ということ。これに関しては、例えば同じ出版社から出ているデイヴィッド・セイン『英語ライティングルールブック 第2版』(2011年)にも、「because / when / if などの接続詞を用いた従属節を文の後半に置く際に、その前にカンマを入れるネイティブもいるが、これは置かない方がいい」(196〜7頁)とあり、例文も示されているものの、なぜ置かない方がいいのかという肝心の説明はなくもどかしい。ところが、本書ではその理由が簡潔に説明されており、うなずくこと頻り。また、従属節だけではなく、such

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