宙賊の使命 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-482 宇宙英雄ローダン・シリーズ 482) の感想

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人類をガルベシュ軍団と誤解したまま遂に最後通牒を突きつけるオービターと騒動の責任を負って人々から迫害されるフィリバスター七人衆、そしてライレの‘目’と七つの補完鍵を手に入れたローダン一行の次なる動きと惑星エデン２で自分達の行く末について迷い悩むコンセプト達の運命を描く大長編ＳＦスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第４８２巻。本巻の執筆者は久々の新人登場グリーゼと練達の業師ヴルチェクです。本巻に初登場した作家グリーゼは作家チームの１５人目で今回はあとがきで触れられていませんが、一作を読んだだけでもかなりの達者な筆致が感じ取れ今後大いに期待出来そうですので、また何れプロフィールが紹介される時を楽しみに待ちたいと思いますね。

●ペーター・グリーゼ「宙賊の使命」
オービターの原型にされた七人の宙賊は改めてオービター達の所に使者として赴くが、元々凶悪だった彼等の心の深奥を発見したオービターは、ますます彼等をガルベッシュ人として確信してしまう。
宙賊達の物語は、一応、本作で決着。
●エルンスト・ヴルチェク「迷えるコンセプト」
ライレの目を入手したローダンは、それを使って物質の泉を探そうとする。一方、「それ」の力の中心宙域に到達したエデンIIのコンセプト達は「それ」の不在を知り、今更ながらエラートの様に「それ」の探索に向かうべきか悩み始める。