人魚伝説 HDニューマスター版 [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル人魚伝説 HDニューマスター版 [Blu-ray]
発売日2014-11-05
監督池田敏春
出演白都真理
販売元キングレコード
JANコード4988003828066
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » アクション

購入者の感想

今作に、プロデューサーとして関わり、心身ともに苦労が絶えなかったから、というのは、業界では有名な逸話らしい。

「人魚伝説」は、当時、根岸吉太郎や長谷川和彦、相米慎二ら9名の人気実力派若手映画監督たちにより結成されたディレクターズ・カンパニーの記念すべき長編劇映画第一弾として製作された。
原作は宮谷一彦、70年前後の叛乱の時代に最もバリケードの内側で読まれていたと言われる劇画作家のひとりである。
個性溢れる監督たちのマネジメントを引き受けるため社長となった宮坂進が、博報堂時代から懇意であった宮谷をくどき、映画化権を得たという。
そして監督に選ばれたのが、やはりメンバーのひとりである池田敏春であった。
日活退社後不遇を極めていた池田に、盟友の根岸が手を差し伸べたと言う。

日活時代、池田敏春の同僚で製作部に在籍していた山田耕大氏の「昼下がりの青春〜日活ロマンポルノ外伝」によれば、池田敏春は、問題があったり、仕事に行き詰ると、プロデューサーを天敵として絡み、罵詈雑言を浴びせ、時には殴りかかっていたという。
その一方で、繊細な一面を持った新進の映画監督は、同期の根岸をして、とても敵わないと言わしめた才気ある芸術家であった。
日活時代に手がけた「天使のはらわた・赤い淫画」は、曽根中生と石井隆の両雄に挟まれる形で世に出た作品だが、今も根強いファンがいる隠れた傑作だ。

さて、「人魚伝説」である。
ある半島の小さな入り江で海女として暮らすひとりの女が、かけがえのない仲間であり新婚の夫を殺された挙句、殺人者の濡れ衣を着せられる。
その後娼婦として身を隠した彼女が知ったのは、町の原子力発電所建設を巡る利権とそれに群がる者たちに夫は謀殺されたとの真実。
憎悪と哀しみに暮れながら、愛する夫の鮮血で白い海女着を染めて、海女の工具である銛の改造銃を片手に復讐の道行を開始するヒロイン。

激しく、過剰で、情念ほとばしる映画である。

水責め、お色気、スプラッター。
名美シリーズでもお馴染みの赤、青、黒の目眩く色彩感覚。

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