さっさと不況を終わらせろ の感想

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タイトルさっさと不況を終わらせろ
発売日販売日未定
製作者ポール・クルーグマン
販売元早川書房
JANコード9784152093127
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

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購入者の感想

本書の内容を簡単にまとめると
・不況から脱出するためには、財政出動と金融政策の両方が必要だ。
 だから、金融政策か財政政策かの二者択一は間違い。両方やるべし。
 間違った二者択一議論に時間を無駄にするな。

・金融政策の中でも、単純な金融緩和はダメ。 
 インフレ率を4%ぐらいに毎年維持するとコミットすることと、それを裏付ける金融政策の実施が必要。
 なぜなら、現在の金融緩和は一時的で今の世界しか相手にしていないので効果が小さい。
 しかし、インフレ目標は来年、さ来年など未来のインフレ率を操作することで、実質金利をマイナスにするから。

・長引く不況はなぜ悪いか
  不況は単に失業率という目に見えるものだけではなく、経済が回復したときに本来発揮するはずの生産力をどんどん削ってしまうから、生産力の低下というツケを後代に残してしまう。
 それは、国債発行残高なんかよりずっと深刻な負の遺産。
 だから、不況を脱出するために国債をどんどん発行して政府が需要を作りだそう。

・じゃあ、なぜ政府はそう言う対策を採ってこなかったんだろう
 誰が邪魔をしていたのか?
 どうして邪魔をするのか?
 どうやって邪魔しているのだろうか?

と言うことを一般国民に向けて判りやすく解いた本。

 クルーグマンは、バーナンキ議長でさえFRBの官僚に同化させられてしまったのを見て、官僚とか、専門家とか、政治家など政府の中枢は政策の方向転換をできないので、国民が世論で圧力をかけないとダメだと考えるようになったようだ。

 特に2012年の大統領選挙と議会選挙で、緊縮財政派の共和党が勝利すると、ヨーロッパ並に酷い経済状態に陥ると考えている。

 池田信夫が本書の発売前から「気持ちの悪い日本語」とかけなしているが、なぜそのようにけなして本書を世間の目から隠そうとしたかは後書きを読むと判る。

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早川書房から発売されたポール・クルーグマンのさっさと不況を終わらせろ(JAN:9784152093127)の感想と評価
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