AさせたいならBと言え (教育新書) の感想

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タイトルAさせたいならBと言え (教育新書)
発売日販売日未定
製作者岩下 修
販売元明治図書出版
JANコード9784189157199
カテゴリ人文・思想 » 教育学 » 教科教育 » 学習指導

購入者の感想

前半の基礎編では、子供の知的に動かし、思考させる発問・指示の原則である「AさせたいならBと言え」を使用した場合の効果・効用が豊富な具体例とともに示されている。しかし、この部分を読んだだけでは、すばらしい発問の数々とそれを貫く原則が頭で理解できるだけである。その解決策として、後半の探索編では、「Aさせたい」時に、どのようにして「B」という発問・指示をひねり出すのかを具体的な手順を示してわかりやすく説明している。私も、読後に、自分の子供に箒をしまわせたい時に、「箒を片付けなさい」とは言わずに、「箒はどこにあったのかな?」と問うてみた。今まで言うことを聞かなかった2歳の娘が、「えっとね、あのね」と目を輝かせて、説明しながら箒を元の場所に戻したので、本書の即効性に驚いた。子供に知的な精神的活動を生じさせるという目的にそった発問と指示を考えたとき、「そのうちに、指示と発問の境界線がぼやけてきた」(p177)と著者は述べている。これはまさに私にとっては目から鱗であった。「発問は精神的活動を生じさせるもので、指示は身体的行動を生じさせるもの」などという短絡的な分類をして子供を操作の対象にするような研究者もいるなかで、子供を知的に興奮させて思考・行動させるという指示と発問の共通の機能の重要性を説いている点が注目される。すぐに役に立つし、ずっと役に立つ。そういうすばらしい原則を身につけるために、教師は当然として、子を持つ親の必読書のひとつといえるでしょう。

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