癒しのランニング (講談社現代新書) の感想

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「ランニングをすると気持ちが良いんです。」これは私が職場や友人達にランニングを勧めるときの台詞です。
朝一の澄んだ空気の中、今日やるべきことを考えつつ走り出したものの、しばらくすると自分の呼吸と足の運びだけに集中しているとき。仕事を終えてホッとした気持ちで満月を見上げながら満足感に浸っているうちに足下だけに集中していくとき。そんなときにランニングの素晴らしさを実感しています。
自分では上手く伝えられなかったそうした、気持ちよさ、癒し、リフレッシュ感を説明してくれているのがこの本です。

ランニングは「苦しい、辛い」という思い込み、中学高校時代の無理やり走らされたトラウマがあってか、「私、ランニングしているんですよ」というと必ず「大変ですねぇ」と感心されてしまいます。違うんですよね。ランニングは「楽しい」んです。
なぜ楽しいのか。「頑張っている自分が嬉しい」「達成感、成長感が嬉しい」「仲間がいるから嬉しい」「女房と一緒にいられるから嬉しい」・・・etc.
もっともっと沢山ありますが、そんなこんなを色々と紹介してくれている本です。

著者の金哲彦さんは駅伝やマラソンのテレビ解説はもちろん市民ランナーの指導をされたり、多数の著書があります。その著書、それぞれにランナー必見のエキスが沢山詰まっているのですが、本書は「未だにランニングの素晴らしさに気づいていない人々」にお勧めしたいです。なぜ、こんなにマラソンブームが起きているのか、街中をジョギングする人々が増えたのか、そんなことに対する答えが書いてありますし、読んで頂いて、是非、ジョギング、ランニングの仲間になってほしいです。素晴らしい世界を一緒に体験しましょう。